TBSの蓮見孝之アナウンサーは小3と幼稚園年長、さらに今年3月に生まれた0歳の3人の男の子のパパ。フリーアナウンサーの妻との共働きです。引っ越しをきっかけに次男の遠距離通園がスタート。片道クルマで45分の距離を、妻と協力しながら送迎しています。そんな蓮見さんですが、実は書道師範やサッカーの指導者ライセンス、さらには保育士資格を持つ“スーパーパパ”。長年のスポーツ経験から学んだこと、同業者で同い年の妻との関係、さらに保育士でアナウンサーという視点からの子どもとのコミュニケーションの取り方について、お話を伺いました。

第2回は、子どもの習い事について。アナウンサーを志す前は、実は教員志望だったという蓮見さん。「習い事をやめたい」という長男にかけた一言とは?

サッカーに打ち込んだ12年間で得た「継続力」

 小3と幼稚園年長の息子たちにはいくつかの習い事をさせています。公文とピアノに関しては二人共同じように通わせていますが、長男はスイミングとテニス、次男はサッカーと、運動系の習い事はバラバラです。送迎のやりくりについては次回詳しくお伝えしますが、今回は私自身の経験と、子どもの習い事の目的についてお話ししようと思います。

 自分の子どもと同じように、私自身も小さい頃からスイミング、サッカー、書道など、いくつかの習い事を経験してきました。中でもサッカーは、小学校3年生から12年間、ずっと続けたスポーツです。サッカーの指導者ライセンスを取得し、現在も講習会に参加するなど、サッカーとの関わりを持ち続けています。

 小学生時代は毎週土日、地元の少年団でみっちり練習。中学、高校時代は部活動として続けました。入学早々に高校総体の埼玉県予選のメンバーに選ばれ、同じ年の夏には市の選抜メンバーとして初めての海外遠征を経験。翌年には市の選抜から一つ上の段階に当たる、埼玉県南部地区のトレセン(編集部注:各地域から選抜された選手たちによりよいトレーニング環境を与える強化育成の場)にも選出されました。

 こう話すと順調なサッカー人生に見えますが、実は先に芽が出たのは2歳年下の弟のほうでした。弟は小学生の頃から地域の選抜チームに選ばれ、他県の大会に参加していたほど。兄の立場からすると、なかなか複雑な心境でしたね。両親からは「サッカーは中学校に入るまでかな」と、サッカーをやめることをそれとなく促されたこともありました。