生きていれば、必ずあるのが悩みのアレコレ。子育て、仕事、人間関係…など様々な読者の悩みに、著名人や専門家が答えます。今回は、DUALの人気連載「イクメンハック!」でおなじみ、ファイナンシャル・プランナーの山崎俊輔さんが読者の悩みにお答えします。

<読者の悩み>

教育・老後資金として準備していたお金を住宅資金に充ててもいいでしょうか?

Q.  昨年、結婚7年目で第一子が誕生。子どもが生まれたのをきっかけに妻が家を買いたがっているのですが、自分は一生賃貸派のつもりだったので住宅資金を用意していません。年齢的にも長期ローンを組むのは厳しそうなので頭金を多めに用意する必要があると思いますが、教育・老後資金として準備していたお金を充てていいものでしょうか

 今後も夫婦共働きを続ける予定ですが、妻は現在育休中で、復帰後は子どもが3歳になるまで時短勤務の予定。そのため、貯蓄ペースは落ちると思います。

 まだ先の話ですが、周囲に頼れる親戚もいないため、子どもが小学校入学後は預かり時間が長い民間の学童を利用することになると思います。また、夫婦ともにできれば中学から私立に入れたいという意見で一致しています。塾代も考えると、教育費はかなりかかると考えています。

 今住んでいる場所は妻の職場に近く、大きな公園も近くにあって子育てに向いているので、もしマンションを買うのであればこのエリアで、と考えています。住宅情報サイトなどで検索したところ、相場は60平米台で6000万円前後。値下がりしにくいエリアらしく、中古もあまり値段が変わらないようです。今現在、預貯金は1500万円、投資信託が300万円ほどあるのですが、それをそっくりそのまま頭金にするべきか、少しは現金として残したほうがいいのか、判断がつきません。アドバイスをいただければ幸いです。

 (東京都在住・47歳男性)

回答者:山崎俊輔さん(ファイナンシャル・プランナー)

 相談者さんは預貯金1500万円、投資信託が300万円ほどあるので、金融資産を1800万円お持ちということになりますね。もしマンションを購入するのであれば、頭金や諸経費などの住宅資金に使うのは、900万~1000万円くらいまでにとどめたほうがいいでしょう。全額使ってはいけない理由は、心配されている通りお子さんの教育費が必要だからです。

 中学から私立に進む場合は、高校、大学までずっと私立の可能性が高いでしょう。相談者さんの場合、お子さんが中学に入学するころに、ご自身は60歳。年収が下がる中で学費はどんどんかさんでくる、という状況に陥る可能性があります。そのため、全額は難しくても、半分くらいの金額を目指して教育資金を準備しておくことをおすすめします(次ページへ続く)

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