生きていれば、必ずあるのが悩みのアレコレ。子育て、仕事、人間関係…など様々な読者の悩みに、著名人や専門家が答えます。今回は、子育て教育費の“本当の話”をまとめた『教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール(日経DUALの本) 』の著者、ファイナンシャル・プランナーの前野彩さんが読者の悩みにお答えします。

<読者の悩み>

家計が毎月赤字で貯蓄もできない状態。どうしたら改善できる?

Q. 「共働きだし、何とかなるよね」と家計管理をおろそかにしていたところ、毎月の赤字が膨らんで貯蓄もろくにできない状態です。

 子どもは、小5の長女、小2の次女、今年の4月に誕生した0歳の長男の3人。大学を卒業するまでの教育資金が今の準備で足りるのかとても不安です。また、せっかく家族が増えたのだから、夏休みなどは家族旅行に行きたいという希望もあります。まずは赤字家計の改善と思いつつも、どこから手を付けていいのか分かりません。

 (東京都在住、39歳K子さん)

回答者:前野彩さん(ファイナンシャル・プランナー)

 日々の仕事と家事育児で忙しいDUAL世代。家計管理に時間が取れず、ついつい「丼勘定」になってしまうご家庭も少なくないようです。ただし、毎月細かく家計簿を付けなくても大丈夫。収入の範囲内で項目ごとに予算を決めて、貯蓄も目的を持ってためるようにすればいいんです。

 そのためには、まず「何にいくら使っているか」という現状の家計の洗い出しが必要です。現在育休中の相談者さんは来年4月に3人目のお子さんが保育園に入園、時短勤務で復帰されるとのことなので、収入も支出も現状とは変わりますね。収入の範囲内に支出を抑え、旅行など家族の楽しみはかなえつつ、貯蓄をしていくにはどうすればいいか。次のページから家計の改造について、詳しく説明していきましょう。 (次ページへ続く)