千葉県で暮らす相談者のN美さん夫婦は、夫と13歳、10歳、8歳の子どもと5人暮らし。自身の通勤時間や子どもたちの通学時間を考えて、都内への引っ越しを検討しています。現在は賃貸住まいですが、都内で家族5人が暮らせる広さの物件は想像以上に家賃が高く、「買ったほうがいいのでは」と悩み始めました。いずれにしても、都内の住居費は現状よりかなり高くなることは同じ。これから増えていく教育費のことも考えて、先々の家計に無理は生じないのでしょうか。ファイナンシャル・プランナーの中嶋よしふみさんが詳しく解説していきます。

■上の記事はこちら妻の仕事再開で、都内へ転居を検討 賃貸か購入か?

<読者の悩み>

5人家族で都内へ引っ越しを検討中。家を買うか借りるか悩んでいます。

<相談者のプロフィール>

<夫婦の仕事と年収>
■夫(47歳)/私立大学准教授 年収950万円(手取り760万円)
■妻(46歳)/アパレル系IT企業正社員 年収400万円(手取り330万円) ※今年3月までは派遣社員としての勤務、4月から時短正社員に登用。来年からフルタイム勤務になり、年収550万円になる見込み。

<現在の貯蓄や金融商品>
■預貯金 5760万円
■保険の積み立て分 0円
■株や投資信託 0円

<毎月の貯蓄>
ここ数年、妻が専業主婦→派遣で週2勤務→週3勤務と変化していたため、年によってバラバラだった。今年4月に正社員になって以降は毎月30万円ためている

<住宅>
千葉で家賃12万3000円のマンションに住んでいる。近々都内への引っ越しを希望しているが、賃貸だと家賃が高いため、購入も視野に入れている。

銀行口座を整理し、カードは生活費とお小遣いで使い分けを

FP中嶋よしふみさん(以下、中嶋) 普段、家計はどのようなお金の流れになっていますか。

N美さん(以下、N美) 私が3月まで派遣社員をしていたときは、A銀行に給料が振り込まれていました。4月から正社員になり、今はB銀行に変えて、そこには900万円ほどの残高があります。A銀行の日本円は80万円くらいで、外貨預金400万円もあります。他にC銀行には200万円の定期預金があります。クレジットカードの引き落としは別の銀行で、カードを使い過ぎないように、そちらの残高はなるべく0円にしています。

中嶋 使っている口座が多いので、少し整理したほうがいいですね。おすすめは、夫婦それぞれの個人口座から引き落とされるお小遣い専用のクレジットカードと、夫婦の共通口座を作り、そこから引き落とされるクレジットカード(奥様は家族カード)を持つ方法です。2枚のクレジットカードを使い分けることで、共通口座が「生活費」、プライベートの口座が「お小遣い的支出」と区別できます。

 さらに、クレジットカードを家計簿アプリのマネーフォワードに登録すると、自動的に家計簿がつけられます。ご夫婦で収入が同じくらいなら、共通口座に20万円ずつ資金移動させるイメージ。それでぴったりなくなるようなら、「うちの生活費は40万円だな」と把握できます。家計の把握が相当楽になりますよ。

N美 確かに、今は使っている口座がバラバラ過ぎて、生活費とお小遣いの区別がつきません。

中嶋 給与振込口座とクレジットカードの引き落とし口座、資金移動する口座をまとめてしまいましょう。奥様の口座は、2つくらいに整理したほうが楽になります。

N美 A銀行は、一定以上の残高があれば、コンビニなどでの出金手数料が基本的にはタダになるんです。他の銀行は、時間帯によっては手数料がかかることもあって。

中嶋 A銀行で給与の受け取りができれば、まとめてもいいですね。クレジットカードの引き落としもA銀行にしましょう。旦那様も複数の口座を使っていますか?

N美 はい、銀行が倒産したときのために、貯金が1000万円を超えると、他の銀行に口座を作っているようです。D銀行の口座も持っていると言っていたような。

中嶋 引き落とし系を一気に変えるのは大変なので、今旦那様の引き落としがある口座を生活費用の共通口座にするといいですね。お2人がやりやすい方法で構いません。

N美 はい、一度整理してみます。

次ページから読める内容

  • 祖父母からのまとまった教育費の援助は、贈与税がかからない
  • 子どもたちの独立までは賃貸で、老後に住みやすい新築を買っても
  • 賃貸でも購入でも、年300万円以上の貯金を維持できる
  • 妻が今の収入を維持できれば、今後の教育費増にも対応できる
  • お金のかけ方は他人の基準に惑わされず判断を

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