生きていれば、必ずあるのが悩みのアレコレ。子育て、仕事、人間関係…など様々な読者の悩みに、著名人や専門家が答えます。今回は、DUALの人気連載「イクメンハック!」でおなじみ、ファイナンシャル・プランナーの山崎俊輔さんが読者の悩みにお答えします。

<読者の悩み>

いくら貯蓄しても安心できません

Q. 夫婦とも27歳で、0歳の息子がいます。認可保育園に入園できたものの、保育料は月4万円と高額。第二子も考えていて、きょうだいが同時に在園することで2人目の保育料が半額になるうちに…と思っていますが、それでも負担が増えることには変わりありません。夫の収入が460万円、私の収入も280万円と決して多くはないので不安です。

 また、夫がこの秋から約2年間東京に単身赴任する予定なのですが、赴任先は基本的に残業がない部署なので、年収は60万円ほど下がる見込み。さらに、二重生活の間の生活費も心配です。

 毎月計画的に貯蓄してきたので、預貯金は現時点で850万円あります。つみたてNISAや投資信託、FX、海外不動産投資などにも手を出していますが、実は何がよくて何がよくないのかもあまり分かっていません。自分が金銭的にがまんしてばかりの子ども時代を送ってきたので、わが子には習い事などやりたいことはなんでもやらせてあげたいという思いがあります。ただ、将来の進路は理系であれば大学院まで通わせる前提で検討しているので、教育費も心配です。いくらお金をためても不安が残ります。どうしたら家族が幸せになれるのか、一緒に考えていただきたいです。

(中部地方在住の27歳女性)

回答者: 山崎俊輔さん(ファイナンシャル・プランナー)

 教育費、第二子、夫の単身赴任と、不安に思われる要素はたくさんおありのようですが、貯蓄については年収から考えてもかなりいいペースでできていると思います。年収に不安を感じているのであれば転職などキャリアアップを考えてもいいと思いますが、まずはこの貯蓄ペースをできる限り維持継続していければ、そんなに不安に駆られる必要はないと思います。

 ただ、投資に関しては「あまりにも手を広げ過ぎ」という印象があります。管理の手間が多くて負担になるような資産運用はおすすめしません。

 相談者さんの場合、幼少期に自分ががまんばかりしてきたという経験がプレッシャーになっているのでは? 私も、自分がイクメンをやっているのは会社人間だった父を反面教師にしているところが少なからずあるので、お気持ちは分かります。でも、相談者さんが「子どものため」と思ってお金の心配をするのがストレスになっているのであれば、この機会に現状や不安要素を整理してみるといいでしょう。(次ページへ続く)

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