生きていれば、必ずあるのが悩みのアレコレ。子育て、仕事、人間関係…など様々な読者の悩みに、著名人や専門家が答えます。今回は、子育て教育費の“本当の話”をまとめた『教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール(日経DUALの本) 』の著者、ファイナンシャル・プランナーの前野彩さんが読者の悩みにお答えします。

<読者の悩み>

ケガが絶えない小1男児。子ども向けの保険に入っておいたほうがいい?

Q. 小1男児の母です。4月に小学校に入学しましたが、活発でやんちゃなせいか生傷が絶えません。入院するような大きなケガをしたらどうしよう、と保険に入ることを検討しています。

 また、自分で自転車に乗れるようになったことも成長がうれしい半面、不安の種です。「誰かに大ケガをさせて何億円も賠償金を支払うような事故を起こすのではないか」と、ひそかに心配しています。保育園時代は子乗せ自転車で送り迎えをしていたので、私個人は年間4000円の保険料を払い、自転車保険に入っています。新たに子どもも自転車保険に加入したほうがいいでしょうか。

(38歳女性、子どもは小1)

回答者: 前野彩さん(ファイナンシャル・プランナー)

 小学生になると一人で登下校するようになったりして、保育園時代と比べて行動範囲も広がるので心配ですね。相談者さんのように、小学校や中学校への進学を機に「子どもの保険」を検討する親御さんも少なくないのではないでしょうか。

 でも、慌てて民間の医療保険や自転車保険に加入するのはちょっと待ってくださいね。実は、小学生のお子さんなら、既に全員加入している保障があるのです。(次ページへ続く)