生きていれば、必ずあるのが悩みのアレコレ。子育て、仕事、人間関係…など様々な読者の悩みに、著名人や専門家が答えます。今回は、子育て教育費の“本当の話”をまとめた『教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール(日経DUALの本) 』の著者、ファイナンシャル・プランナーの前野彩さんが読者の悩みにお答えします。

<読者の悩み>

大病したときの生活を支える医療保険。考え方の基準が知りたいです。

Q.  夫と小学校1年生の長女、保育園の次女の4人家族です。

 保険ショップのFPに勧められて入った13種類もの保険。夫婦合わせて年間170万円の保険料を払っており、貯蓄がなかなか増えません。ファイナンシャル・プランナーの前野彩さんに、夫にもしものことがあった場合(前々回記事)と、私にもしものことがあった場合(前回記事)の2パターンでシミュレーションしてもらったところ、夫婦とも死亡保障を手厚くしすぎていることが分かりました。

 保険を見直していくうちに、加入している医療保険についても疑問を持つようになりました。やはり保障内容が過剰なのではと思う一方で、私か夫のどちらかが大病をしたときに医療費がとてもかかるのでは、と不安です。医療保険の必要性は、どのように判断すればいいでしょうか。

(神奈川県在住、41歳F美さん)

回答者: 前野彩さん(ファイナンシャル・プランナー)

 テレビなどでよく見る医療保険のCM。「健康なうちに入っておかないと、がんなどの大病で手術・入院したときに家計が破綻してしまうのでは」と不安に思っている方も多いようです。でも、慌てて保険に入る前にまず思い出してほしいのは、私たち国民全員が加入している健康保険制度です。これを土台にして、足りない部分を「貯蓄で賄うのか」「民間の医療保険でカバーするのか」のどちらかを選択します。

 入りすぎた保険を見直している最中のF美さん、N男さんご夫婦と一緒に、「医療保険に加入するときの考え方」について、「キホンのキ」から解き明かしていきましょう。(次ページへ続く)

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