生きていれば、必ずあるのが悩みのアレコレ。子育て、仕事、人間関係…など様々な読者の悩みに、著名人や専門家が答えます。今回は、DUALの人気連載「イクメンハック!」でおなじみ、ファイナンシャル・プランナーの山崎俊輔さんが読者の悩みにお答えします。

<読者の悩み>

不妊治療中なのですが、妻が「仕事を辞めたい」と言っています

Q. 不妊治療中なのですが、妻が「仕事を辞めたい」と言っています。妻は薬剤師で年収が比較的高く、私とほぼ同じくらい稼いでいます。現在は結婚7年目で、2年前から仕事をしながら不妊治療を続けてきました。昨年妊娠したものの流産。精神的につらい思いをしたこともあり、妻から「一度仕事を辞めて、不妊治療に専念したい」と言われました。

 年齢的にもまだ十分可能性があるため、私ももちろん協力してやっていくつもりですが、仕事を辞めて果たして経済的に大丈夫なのだろうか、という不安があります。不妊治療も体外受精などお金がかかるステップに入ってきており、実際に妊娠・出産となると妻が無収入になる期間も長くなります。復帰時も果たして元の給与水準にまで戻せるのかどうか、不透明です。その後の教育費なども考えると、このまま妻に仕事を辞めて治療に専念させていいものかどうか、悩んでいます。

 もちろん妻の負担を考えれば仕事を辞めたほうがいいとは思っているのですが、どうするのが一番望ましいのでしょうか。

 (40歳男性、妻は35歳)

回答者: 山崎俊輔さん(ファイナンシャル・プランナー)

 相談を拝見して気になったのは、「相談者さんにとって不妊治療がどこか他人事になっていないだろうか」という点です。「協力する」「妻の負担を考えると」とはおっしゃっていますが、相談者さん自身、本当に子どもが欲しいと思っているのならば、治療に専念できる状況を作ることに迷いはないはずです。

 今は情報が溢れている時代なので、子どもの教育にかかるお金のこと、将来のことなどについて様々な不安を覚える気持ちは分かります。でも、相談者さんの今の状況で、子どもが生まれる前から教育費のことを考えるのは気が早過ぎると思います。

 将来のお金の心配よりも、まずは自分自身がどうしたいと思っているのかをじっくり考えるのが先決。そのうえで、「どのくらいの期間、治療を頑張るのか」「いくらまで治療費をかけてもいいのか」「最終的に子どもが何人欲しいのか」など、お金の問題についても夫婦でじっくりと話し合ってもらいたいと思います。(次ページへ続く)

【あの人に、あなたの悩みを相談しませんか?】

応募ページはこちら↓↓↓
https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/C029720PK.html

悩みのカテゴリと回答者を指定のうえ、600字以内で具体的に質問をお書きください。採用された場合は個人が特定できないよう、匿名で掲載させていただきます。