投資は「自分たちのリスク許容度」で判断を

 相談者の場合、住宅ローンでボーナス返済はしていないとのことなので、毎月の家計ではなくボーナスから積極的に貯蓄をするといいでしょう。

 ただ、10年で400万円ためるためには年間で40万円の貯蓄が必要。ここに学資保険2人分として36万円がプラスされると76万円。シングルインカムの家計にとっては結構な負担になりますね。教育費とは別に、老後に向けた貯金なども考えてほしいので、お金はできる限りプールしておきたいところです。

 そこで、預金や貯金をするだけでなく、投資をして増やすという考え方もあります。ただ、投資をするのに必要なのは資金ではなく、自分たちがどれくらいのリスクが許容できるかという判断。相談者は既に住宅ローンという大きな債務を背負っているので、無理は禁物です。

 ただ、今の時代、投資へのハードルは思ったほど高くありません。例えば投資信託を一つ購入するだけで、投資のプロであるファンドマネジャーが世界中に分散投資をして運用してくれます。投資信託なら月数百円からでもできますので、まとまったお金も必要ありません。最低100円から購入できる投資信託を用意している証券会社もあります。

 少額でも積み立て続けることで複利効果によりお金は増えていきます。興味があれば、少額から始めてみるのはいかがでしょうか。

家計簿で「見える化」してたまる体質に

 具体的にためる金額は見えてきましたが、気になるのはお互いの支出を把握していないという点。妻が食料品と日用品の購入を担当し、夫がそれ以外の生活費を支払っているということですが、現在育休中の妻の手元に残るお金はどれくらいあるのでしょうか。また、夫の年収は妻の約2倍。これだけ見ると家計負担の割合は妻1:夫2が妥当なところですが、妻の負担が重いように思えます。また、シングルインカムになったとき、どれくらい生活費がかかるかもきちんと把握しておきたいところです。

 そこで、貯蓄を始める前に、まずは家計を「見える化」することをおすすめします。2人で話し合って家計簿をつけることから始めてみてください。手書きの家計簿は手間がかかりますし、長続きしないことも多いので、レシートを撮影するだけで完結するスマホアプリを活用しましょう。

 つける場合は「豚肉」「トイレットペーパー」などと細分化せず、「食費」「日用品」くらいのざっくり10項目くらいに分けるだけで十分です。例えばスーパーで洗剤と食材をまとめて1万円分買ったとしても、「食費9000円、日用品1000円」くらいの分け方で問題ありません。端数も切り捨ててOKです。ただ、自販機などでレシートが出ないものはその場で入力するようにしてください。“真剣に手抜きをする”ことが家計簿を長続きさせるコツです。

 「見える化」したことで、もしかしたら相談者のお小遣いは減ってしまうかもしれません。でも、お金の流れを把握することで、「終電後のタクシー利用をゼロにすれば交通費が月1万円減る」「外飲みのうち、週1回は家飲みに変えれば月に1万円浮く」といったように、「この金額はNGだが、これくらいは使ってもOK」という感覚がつかめるようになると思います。

家計簿はスマホのアプリを使ってできるだけ“手抜き”