夫婦で2000万円近くの資産があるが、定期的な貯蓄はなし

前野 次は貯蓄ですね。普通預金の合計が夫婦合わせて1338万円。他にN男さんが運用している株式や投信の時価が630万円。夫婦で2000万円近くの貯蓄があります。これからの貯蓄について、財形や持ち株など給与天引きでためられているものはありますか? 

N男 定期的にためているものはありません。

前野 ざっくりでいいんですが、これまでは年間どれくらい貯金できていましたか。

N男 アバウトなんですが、だいたい250万円くらいでしょうか。

E子 おー、すごい! 私も実は定期的な貯蓄はしていなくて。自分がどれくらいためられているのか恥ずかしながら分からないんです。

N男 せっかくの相談の機会だから、恥ずかしがらずに打ち明けてみたら?

E子 うーん。70万円から80万円くらいでしょうか。

前野 これまでのペースでいけば、今後は夫婦で年330万円くらいはためられそう、ということですね。続いて住宅ローンです。これはN男さんが購入されたマンションのローンですね。

N男 はい。7年前に中古物件を約3000万円で買いました。

前野 1000万円のローンということで自己資金を割と多めに入れられたんですね。借入期間が20年、金利1.5%、固定ローンで返済していらっしゃると。

N男 今は別の賃貸マンションに住んでいるので、これから賃貸に出したいと思っています。

前野 その場合、ローンはどうされるご予定ですか。

N男 ローンを返しながら、賃貸収入を得たいと思っています。

ローン返済中の持ち家を人に貸す場合は金融機関に確認を

前野 なるほど。金融機関によるのですが、自分が住んでいない物件を人に貸すのは「融資物件」という扱いになるので、それをよしとする場合と「それだったら一括で返済してください」という場合、「アパートローンの高い金利で返してください」という場合があります。

N男 そこは「OK」ということを、金融機関に確認しています。

前野 しっかり調べていらっしゃいますね。安心しました。あと、N男さんは再婚でいらして、前妻さんとの間にお子さんが一人いらっしゃいますね。毎月の養育費は6万円ということですが、これは20歳になるまでですか?

N男 大学に行く場合は22歳までです。

前野 では、ひとまず22歳を目安としておきましょうか。次は「日々のお金」の支出です。夫婦のお小遣いが月6万円というのは、それぞれいくらずつですか。

N男 私が1万円で……。

E子 私が5万円です(笑)。

N男 私は趣味が車や旅行で、それは別途計上されているものですから。あと電気代月1万円、水道代6000円、ガス代4000円というのは、まだ一緒に住んでいないので正確なところは出せなくて。自分の一人暮らしの金額から類推してこれくらいかなと思っています。

前野 通信費はプロバイダー、携帯電話、NHK、新聞購読料合わせて月3万4000円ですね。携帯電話代2万3000円の内訳は?

E子 今後見直したい部分です。 N男さんが月8000円、私が月1万5000円かかっています。

前野 交通費は電車代が二人で月1万3000円、N男さんのガソリン代が1万2000円、ETCが4万7000円ですね。住居費は、持ち家のほうはローン4万8000円と管理費・修繕積立金が2万8000円、駐車場代が5000円。今住んでいる賃貸マンションの家賃が6万9000円ですね。では年間の支出を見ていきましょうか。医療費は二人で年15万円ほど、固定資産税が12万円、そしてこれは「教育費」の項目になっていますが、お二人で通っている習い事が年3万2000円。これはお二人の趣味やスキルアップ費ですね。この「検定」というのは?

E子 語学とか資格の検定料のことで、年間4万円くらいです。