ひどい汚れの前処理や洗う前のスポンジ「もみ込み」で、グッとラクに!

 パパ全員のレースが済んだところで、“食器洗い達人”こと松木慎さん(ライオン ヘルス&ホームケア事業本部 リビングケア事業部)による解説付き「模範演技」の披露です。「正解」を知りたいパパだけでなく、ママも興味津々です。

 まずは、シンク周囲に置いてあった「小物」の役目について種明かし。パパたちが使用しなかったものが多数ありました。筆頭が、汚れをこそげ取るスクレーパーです。「回鍋肉やドレッシングなど油汚れの強いものは前処理が重要スクレーパーやキッチンペーパーで汚れを取り除き、それを三角コーナーへ捨てます。それから湯を張って洗剤を垂らしておくと汚れが簡単に落ちやすいです。油汚れのついた弁当箱も湯+洗剤でつけ置きがおすすめです

油汚れは前処理が重要! フライパンに固まった油は洗う前に拭き取ります
油汚れは前処理が重要! フライパンに固まった油は洗う前に拭き取ります

 水を含ませたスポンジに1円玉大の洗剤を落とし、手のひらにのせて、最低5回はもむ「もみ込み」の実演も披露。「こうすると泡がスポンジに均一に行き渡り、泡もちもよくなります」。洗う順番は、汚れの軽いものからひどいものへ。「納豆のついたご飯茶碗は、スポンジに納豆がつかないように手で洗う。弁当箱は汚れの残りやすい四つの角までそれぞれスポンジを届かせて、ヌルヌルしていないか指でチェック。シリコンカップは裏返して隅々まで洗いましょう」

調理器具は温かいうちに洗う

 次はすすぎです。「洗い桶を使うかどうかは好みです。洗い桶を使わなくても、すすぎの際、大きな皿を下にして蛇口の下へ重ねておけば、無駄なくすすげます。水を出しすぎるとしぶきが飛ぶので注意」。最後に三角コーナーのゴミをゴミ箱へ。ふきんでシンクの周囲や蛇口を、雑巾で床に飛び散ったしぶきを拭きます。「食器洗い用のスポンジで洗い桶やシンクまで洗うのか、それともシンク専用の別のスポンジを用意するのか、そのあたりは夫婦で話し合って各家庭のルールを決めてください」

“食器洗い達人”こと松木さんによる模範演技は、目からウロコの技と知識がたくさん! 参加者たちは真剣に見入っていました
“食器洗い達人”こと松木さんによる模範演技は、目からウロコの技と知識がたくさん! 参加者たちは真剣に見入っていました

 模範演技終了後、「食器洗いのスピードを上げるテクニックはありますか?」という質問がありました。「調理器具は温かいうちに洗う、ですね。今回はレースなので調理器具も残っていましたが、本来は、調理が終わった段階で洗い終えているのが理想。やはり冷えると汚れが固着して落とすのに時間がかかります」。確かに、卵焼きの汚れが固着したゆえに、フライ返しが“最大の難所”となっていました。「火傷しないように気をつけてくださいね。あと、食事をしている時間を有効に使いましょう。20~30分はあると思いますので、その間に、洗剤+水でつけ置きするのも効果的です。時間を短縮するためには、二度洗いしなくていいように考えるのがポイント。洗う順番と段取りを考えるのが大切だと思います」

 「洗剤の選び方のポイントは」という質問も出ました。「Magicaは大きく分けると3種類ありますが、すべて共通して油汚れは落としやすいです。加えて『除菌+』なら、まな板やふきんの除菌も可能です。食器をすぐに拭いて元の場所に戻す派の人には、すすいだ後の水がすばやく切れる『速乾+』をおすすめします。それぞれの用途に合わせて使っていただければと思います」と松木さん。