男性が動きやすい4つの伝え方

小早川 AKYミッションを続けつつ、少しずつ自分のお願いを伝えます。男性が交渉相手の場合、ポイントは4つあります。

・可視化
表や図を使ったり、文章化したりして「見せる」

・仕事化
仕事で使うツールや方法を使ってポイントを絞って説明する。口頭の場合でも上司や部下に伝えるように「伝えたいことが3つあります」などと結論を先に

・ゲーム化
行動をゲームに見立てる。結果を加点方式(加点方法は女性からの尊敬などでも可)にする。減点方式は導入しない

・ヒーロー化
「ヒーローになって愛する者を守る!」のは多くの男性の存在理由である。ヒーローを定義し、ヒーロー的行為は何かを伝える

可視化の例。付箋に家事内容を書いて、夫に自分の手で移してもらうのが効果的 Copyright@2018 workshift institute
可視化の例。付箋に家事内容を書いて、夫に自分の手で移してもらうのが効果的 Copyright@2018 workshift institute

小早川 これは一例ですが、妻と夫の家事分担を、仕事で使うような表を使って「可視化」する。分担を話し合うときは、付箋に家事内容を書きます。するとゲーム感覚が出て、夫は右上の「妻・毎日」に集中している付箋を、空白の多い左側に移したくなります。付箋は、夫に自分の手で移してもらいましょう。自分のタスクであることを体を使って覚えてもらえます。

加藤 可視化、いいですね! 食器洗いも、私が夫にマイルールを口頭で伝えるより、工程が分かるようなマニュアルなど第三者の食器洗いルールを夫に見せるのもいいかも。

小早川 それ、いいアイデアだと思います。そういうのが好きな男性は多いですよ。