学ぶ意欲がかきたてられる、楽しみながら学べる工夫
――具体的に、どのようなセットになっているのでしょうか?
橋本 毎号届くのが、基礎的な学習理解が中心の「キッズワーク」、思考力を磨く「思考力ぐんぐん」、年3回の添削課題、操作をしながら学ぶ「考える遊びセット」と複数回特別付録がつくという構成です。また、お手持ちのスマートフォンやパソコンで視聴できる映像教材もあります。
テキストを中心に学ぶだけではなく、「考える遊びセット」で操作をしながら考える習慣をつけるなど、知育ゲームを通して親子で楽しみながら学べるような工夫をしています。ゲーム自体は1回5〜10分程度で終わるように設計しているので、おうちのかたの負担も少ないと思います。
森上 やはり学ぶ意欲を開拓するのが一番大きな課題です。様々な面白さが詰まっていると、親子の会話も弾むと思いますし、新しい発見があるとより強いですね。
――カリキュラムはどのような点にこだわられていますか?
橋本 <こどもちゃれんじ>全体の特長でもあるのですが、どの課題も学びのねらいを明確にし、発達に合わせて段階的に学べるようになっています。 学びにはステップがありますから、系統だったカリキュラムや発達段階に応じた提供の仕方はとても大切です。
発見力や数の直感力、言語感覚や酢像的な思考を伸ばす4月号
――4月号の内容を教えてください。
橋本 先ほどお話した道順や数を構成するような、答えが1つではない問題のほかには、数の直感力を磨く問題があります。ぱっと見て数を比べた後、どうしてそう考えたのか、自分の思考を振り返るような過程を入れています。
森上 数の感覚を鍛えるのは一番いいですね。今度高校数学の新課程で「整数論」が入ってきました。数の性質という分野が大きいということもありますし、一番の基本になるので、いろいろな形で数の感覚を掴んでおくといいです。
自分で考えたことを説明させるということを繰り返しやらせることも重要です。
橋本 言語の領域では、ひらがなの文字が並んでいて、好きに組み合せて言葉を作り、自由な表現を促すような課題もあります。
森上 語彙力を増やすことにもつながりますし、新しい言葉を作って楽しんでもいいわけです。結局言葉を知らないことには伝わらないので、言葉を使うことの楽しさや知ることのうれしさにつながるといいですね。
園の送り迎えやお風呂や食事の時間を有効活用し、親子の会話力をUP
――最後に、子どもの思考力を伸ばしていくために親ができることを教えてください。
森上 親子で子どもの思考力を伸ばしていくことが基本です。共働き家族の場合は、なかなか子どもと向き合う時間が取れないかもしれません。けれど、教材に取り組んでいる時間だけでなく、保育園の送り迎えや一緒にお風呂に入ったり、食事をしたりという時間も有効に活用すれば、1日30分程度は親子の対話の時間が取れるはずです。
「考えることが楽しい」という方向づけをするためにも、親子の会話そのものが気の利いた会話になればいいわけです。教材の内容を頭に入れ、日頃の会話に活かすなど、うまく教材を活用してみるといいですね。
(取材・文/平野友紀子、写真/花井智子)
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