幼児期は、瞬間瞬間の親子の会話を大切にしてほしい

――自分で考えたことを、相手に言葉で説明する力も大切なのでしょうか?

森上 そうですね。人に話を伝えて相手が喜んでくれる、楽しんでくれる。それを見てまた自分が新しいことを考えて言う、という「やりとり」をすることが、考えることに繋がっていきます。「やりとり」をするためには、自分の言葉で説明する力も必要です。

――わかってはいるものの、つい忙しさを理由に、子どもとの会話がおざなりになってしまうことがあります。

森上 「考える力」を身につけるためには、毎日の習慣がとても大事です。

幼児期は、子どもに「おしゃべりをすること=楽しい」という経験をたくさん、積ませてあげることが大切です。
幼児期は、子どもに「おしゃべりをすること=楽しい」という経験をたくさん、積ませてあげることが大切です。

 例えば、イギリスのプレップ・スクール(イギリスの名門私立の中等教育機関に入るための準備校)に通う子どもたちの説明力はすごいです。それは、毎晩両親と議論をしているから。議論が難しい幼児の場合は議論のかわりが「おしゃべり」です。

 まずは、「おしゃべり」が楽しいという経験を何回も繰り返すこと。そのためには、話すことが否定されない、間違ったことを言ってもさりげなく正しい方向に誘導してくれるという安心感が必要です。瞬間瞬間の親子の会話を大切にしてほしいですね。

30年の歴史がある<こどもちゃれんじ>に「思考力特化コース」が誕生

――それでは、<こどもちゃれんじ>「思考力特化コース」を開発された橋本さんにもお話を伺います。このコー スを開発されたきっかけは何ですか?

橋本さん(以下、敬称略) <こどもちゃれんじ>は、生活習慣や社会性、好奇心、探究心、知育などの様々なテーマをバランスよく、発達段階に沿って提供をする独自のカリキュラムが、支持されてきました。また、たくさんの会員の方々の声を受けてブラッシュアップを重ねてきました。

 今回、4月から年中向けの<こどもちゃれんじすてっぷ>、年長向けの<こどもちゃれんじじゃんぷ>でコース制がスタートするのも、会員の方々のご要望が大きな後押しになりました。というのも、年中・年長になると子どもの個性や好み、月齢による習熟度合いの差、ご家庭の教育ニーズなど細分化されてきます。そこで、そのニーズに細かく対応しようと、3つのコースを準備することにしたのです。

 その中でも、とくに知育を重点的な柱に据えたのが「思考力特化コース」です。

4月から年中さん向け〈こどもちゃれんじ すてっぷ〉詳細はこちら
4月から年長さん向け〈こどもちゃれんじ じゃんぷ〉詳細はこちら