初めての生理を迎えるのは、だいたい10~12歳ごろ、小学校の高学年が平均的な年齢といわれています。実際には、どんなものをどのくらいそろえて、どう渡したらいいのでしょうか。出産・育児ジャーナリストの関川香織さんが、これから生理を迎える女の子とその親に必要な情報を、小中学校の保健室の先生と、ナプキンのメーカー広報担当者に聞きました。

学校では、生理については男子女子一緒に、小学4年生時に学ぶ

 今回、学校の現場の様子を教えてくれたのは、養護教諭の髙橋祥子さん。近隣の小学校5校の養護教諭の先生たちにも聞き取り調査をしてもらいました。

関川(以下――) 生理に関する情報源は、今の小学生の周りにはたくさんあります。生理に限らず、昔よりもずっと、情報が入ってきやすくなっているのが今の小学校高学年。青少年のインターネットの利用状況は、小学生では85.6%(中学生で95.1%)というデータもあり(平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査/内閣府)、親のスマホで分からないことを検索したり、ということもあります。それでもやはり、学校で勉強することは必要ですよね。

髙橋祥子さん。養護教諭として1989年より神奈川県の公立中学校に勤める。2000人以上の女子中学生の心と体の成長に向き合い、保護者たちからの相談も受けてきた。監修に「生理のコト 体のコト 恋のコト 全部知って JC女子力向上BOOK」(秀和システム)

髙橋さん(以下 髙橋) インターネットの情報などだけでなく、ナプキンについてはふんわりしたイメージではなくテレビCMも具体的に説明しているものも多いですよね。たぶん、そうやって生理についてなんとなく断片的に見たり聞いたりして知っていたことを、学校でちゃんとした説明を受けることで全部が「あ、そういうことだったのか、やっぱりね」と子どもたちの中で結びつくようです。

 今は、生理に関しては、隠されていることのほうが少ないでしょう。今の小学生の保護者世代よりも上の世代だと、きちんと伝えられていた子のほうが少なかったかもしれませんから、突然生理になって血が出てびっくりしちゃった、ということがあったかもしれないけれど、今はほとんど見かけませんね。

―― 日本の性教育は、学習指導要領の中にはないので、各学校の先生たちに一任されているという状況ですが、生理に関しては、小学校4年生ごろに授業が設けられていますね。その授業の内容はどんなものなのでしょうか?

髙橋 生理についての授業は小学校だけでなく、中学に入ってからも、1回は行っているところが多いです。保護者世代だと、女子だけで話を聞いたという人が多数だと思いますが、今の小中学校では、男女同時に生理の授業をすることも珍しくなくなってきています

 授業の中で、ナプキンのつけ方・捨て方まで、教えるという学校もあります。4~5人の班にサニタリーショーツとナプキンを1組渡して、実物に触れてみる、実際にショーツにナプキンをつけたり、ナプキンをはがして紙に包んで捨ててみるというような、オープンな授業です。そこまでリアルな授業ではなくても、生物として当たり前のこととして教えているからか、男子が女子を生理のことでひやかしたりふざけたりという姿は、今はほぼ見なくなりました。ただ、その背景には、生理などよりもっと刺激の強い情報がインターネットにもあふれているということもあるかもしれません。

―― 小学校の先生たちは、初めて生理を迎えた女の子や、まだ慣れないころに、どんなことを教えていますか?

髙橋 生理のことを全く知らないまま、初めての生理を迎えてびっくりすることは少なくても、慣れなかったり、ライフハック的なことを知らないために失敗したりということは、もちろんあります。

 「子どもたちは生理の初心者である」ということを前提に、生理とのつき合い方を指導しています。例えば、「生理の時は、おしっこしたくなくても休み時間にトイレに行こうね」といったことも教えます。大人にとっては生理が日常生活の一部で、不快にならないための知恵やもれない工夫も当たり前かもしれません。しかし、生理初心者の女の子たちには分からないことだらけです。大人から見ると「え、そんなことも?」ということも教えています。

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  • 初潮を迎える準備のために必要なグッズ、具体的な選び方は?
  • 準備していても「急になっちゃった!」ときはどうする?
  • 「生理」に対するネガティブイメージは減っている

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