人気料理研究家であり、1歳児の母でもある植松良枝さん。忙しい毎日を送るDUAL家庭に向けて、平日帰宅後20分でできる晩ごはん2食分の献立を教えていただきました。1食目の晩ごはんは、野菜がゴロゴロ入った具だくさんなクラムチャウダーと、ブロッコリーを丸ごと1株使ったパスタの献立を紹介。20分で作るための作業フロー付きでお届けします!

(日経DUAL特選シリーズ/2019年6月3日収録記事を再掲載します)

植松良枝さんに教わる「20分ごはん」の極意
(上)手作り「おかずのもと」ですぐ一品
(中)植松良枝 あさり缶は隠れた時短食材 ←今回はココ
(下)大きい鍋で一気に作る! 親子丼の晩ごはん

あさりは缶詰を使用。うまみ豊富で面倒な下ごしらえもなし!

日経DUAL編集部(以下、――) 20分でできる晩ごはん、1食目はどんな献立になりますか?

バターのコクとあさりやベーコンのうまみたっぷりなクラムチャウダーと素材本来のおいしさが際立つブロッコリーのパスタ
バターのコクとあさりやベーコンのうまみたっぷりなクラムチャウダーと素材本来のおいしさが際立つブロッコリーのパスタ

植松さん(以下、敬称略) 今回の晩ごはんのメインとして、野菜やあさり、ベーコンが入った具だくさんなクラムチャウダーと、副菜兼主食としてブロッコリーのパスタを作りたいと思います。

―― クラムチャウダーがメインなんですね。

植松 はい。野菜がゴロゴロ入っていて食べ応えがあるので、まさに「食べるスープ」として晩ごはんの主役になってくれるんです。あさりは水煮缶を汁ごと使うのでうまみもたっぷり。生のあさりの面倒な下ごしらえも必要なく、短時間でおいしく仕上がります。ブロッコリーのパスタは材料がとてもシンプルで、ブロッコリーとパスタのみです(笑)。1株丸ごと使うので、こちらも野菜の栄養をたくさん取ることができます。

自ら畑で野菜作りをしてきた経験から、季節の食材を巧みに使いこなす植松良枝さん
自ら畑で野菜作りをしてきた経験から、季節の食材を巧みに使いこなす植松良枝さん

―― ブロッコリーを1株丸ごと使うなんて、かなりボリュームがありそうですね。

植松 それが、ゆでたブロッコリーをフードプロセッサーでペースト状にするので、ボリュームは思ったほどではないんです。パスタにからみやすいので、お子さんも食べやすいと思います。

―― 今回の献立を20分で作るためのコツはありますか?

植松 「手順に気を付けること」と「作業の手間を省くこと」は大事ですね。例えば、ブロッコリーとパスタをゆでる際にたっぷりのお湯が必要になりますが、意外と鍋のお湯を沸かすのって時間がかかるんですね。そのため、一番先に「お湯を沸かすこと」から始めます。

 また、作業の手間を省くため、ブロッコリーをゆでたお湯を捨てずに、そのまま同じ鍋でパスタをゆでてしまいます。鍋を洗ってもう一度、一からお湯を沸かすのは倍の時間がかかってしまうので、なるべく作業を減らして時間を短縮するようにします。では、早速晩ごはんを作っていきましょう!

<20分で作るための作業フローを次ページで紹介します>