男性ならではの目線でアイデアレシピを続々と世に送り出す、人気料理研究家・きじまりゅうたさん。忙しい共働き家庭に向け、平日帰宅後20分で作れる晩ごはんの献立を考えていただきました。今回は香ばしいにんにくの風味が食欲そそる、「ロール豚のガーリック照り焼き」と「ホットレタスのしらすゴマドレサラダ」「溶くだけ味噌汁」からなる献立を紹介。20分で作るための作業フロー付き!このまま完コピして、ぜひ皆さんの「定番献立」に加えてください(詳しいレシピは4ページ目に)。

(日経DUAL特選シリーズ/2019年2月収録記事を再掲載します)

きじまさんに教わる「20分晩ごはん」の極意
(上)きじまりゅうた 帰宅後20分で晩ごはんを作るワザ
(中)20分!「ロール豚ガーリック照り焼き」の晩ごはん ←今回はココ
(下)ストック食材だけで作る 金曜夜の「時短ごはん」

薄切りだから短時間で焼けて、食感もやわらか。巻くことでボリュームアップにも

ガーリックの香ばしい匂いがテーブルいっぱいに広がり、食欲をそそる。ホットレタスもボリュームたっぷりで食べ応えが
ガーリックの香ばしい匂いがテーブルいっぱいに広がり、食欲をそそる。ホットレタスもボリュームたっぷりで食べ応えが

日経DUAL編集部(以下、――) 今回、きじまさんに教えていただく晩ごはん、どんな献立になりますか?

きじまさん(以下、敬称略) はい。主菜は「ロール豚のガーリック照り焼き」を、そして副菜には「ホットレタスのしらすゴマドレサラダ」、汁物はお湯を注いですぐできる「溶くだけ味噌汁」を作ろうと思います。

―― 聞いているだけで、おなかが空いてきますね。子どもが喜びそうなメニューです。

きじま にんにくの風味と甘辛い味付けのロール豚は、きっとごはんが進むと思いますよ。しゃぶしゃぶ用の薄切りの豚肉をロール状にくるくるっと巻いて焼くだけなので、口当たりがふんわりとやわらかいんです。そしゃく力の弱い小さなお子さんでも食べやすいと思います。前回の記事で「献立の組み立て方」を映画やドラマのキャスティングになぞらえてお伝えしましたが、主菜(主役)がこってりと甘辛味なので、副菜(脇役)はさっぱりと食べられるサラダにしようと。レタスをレンジで軽くチンして作る、「ホットレタス」を使ったサラダにしてみました。ちょっとシャキシャキ感が残るホットレタスにしらすをトッピングするんですが、このしらすがアクセントになっていて、ついつい箸が進んでしまうんです。温サラダなので、寒い季節でもおいしく食べられますよ

アパレルメーカーでの会社員経験を経て、祖母と母と同じ料理研究家に転身したきじまりゅうたさん。男性ならではの目線で考案する家庭料理が大人気
アパレルメーカーでの会社員経験を経て、祖母と母と同じ料理研究家に転身したきじまりゅうたさん。男性ならではの目線で考案する家庭料理が大人気

―― レンジで温めればレタスのかさが小さくなるから、普通に生野菜を食べるよりもいっぱい食べられそうですね。お味噌汁も溶くだけということで、ササッと作れてありがたいです。

きじま お椀に味噌と小口切りした細ネギとかつお節、とろろ昆布を入れてお湯を注ぐだけなんです。祖母の代から、「何か汁物が足らないね」というときによく出てきたんですけど、とろろ昆布がいい味を出していて、とても即席には思えないんです。時間がないときに助かる一品です。

―― 即席なのにおいしいなんて最高です。今回の献立を20分で作る上で大事なポイントはありますか? 

きじま やはり取りかかる「順番」ですね。最初に野菜類を全部切っておくと、動きもスムーズですし、まな板を毎回洗わなくて済むので効率がいいです。豚肉の薄切りもパックにのせたまま、ロール状に巻いていくので、洗い物も少なくてすみます。では早速、作り方や手順をお伝えしていきますね!