平日、仕事を終え、子どもを迎えに行ったら帰宅後はもうクタクタ。だけど、一刻も早く子どもに晩ごはんを食べさせなくては! そんな忙しい共働き家庭に向けて、帰宅後20分で晩ごはんを作るためのコツやレシピをお伝えする新連載がスタートしました。記念すべき第1回にご登場いただくゲストは、大人気の料理研究家・きじまりゅうたさん。祖母は料理研究家の村上昭子さん、母も同じく料理研究家の杵島直美さんという、まさに「家庭料理界のカリスマ一家」に育ったきじまさんならではの、時短のコツと晩ごはん2食分の献立を上・中・下の3回に分けて紹介! 上編の今回は、20分で晩ごはんを作るために習慣にしたいこと、見直しておきたいことなどを伺いました。

きじまさんに教わる「20分晩ごはん」の極意
(上)きじまりゅうた 帰宅後20分で晩ごはんを作るワザ ←今回はココ
(中)20分!「ロール豚ガーリック照り焼き」の晩ごはん
(下)ストック食材だけで作る 金曜夜の「時短ごはん」

献立は事前に決めて「設計図」を書いておく

日経DUAL編集部(以下、――) 仕事から帰宅して「今日こそは時間をかけずに20分ぐらいで作ろう!」と思うのに、なぜか毎回、倍以上の時間がかかってしまいます。何が問題なのでしょうか。

手早くておいしいアイデアレシピが大人気の料理研究家、きじまりゅうたさん

きじまさん(以下、敬称略) まず、時間がかかってしまう理由の一つとして、「いつもの“手グセ”で作り始めてしまう」ということがあると思うんです。冷蔵庫に入っている食材を取り出して、その場で思いつきで献立を決めたり、メイン料理だけ決めておいて、何も考えずにまずそれから作り始める方って多いと思うんですが、そうすると、途中で「あっ、この材料がないからやっぱり作れない!」となったり、思いの外時間がかかって、副菜やお味噌汁など全部が完成するまでに大幅に予定時間をオーバーしてしまったりしやすいですね。

―― そういうこと、あります、あります(笑)。ついつい、いつも、何となく目の前の材料から切ったり、いためたりしていましたが、そのようにノープランで始めると時間のロスを生んでしまうということですね。

きじま そうなんです。もし毎日のごはん作りをよりスピードアップさせたいなら、ちょっと面倒でも「ごはんの設計図」をあらかじめ作っておくと便利です。設計図と言っても、難しいことはありません。まずは家にどんな材料がどのぐらいあるのか? それぞれの賞味期限を見ながら、在庫を確認して、「今日の晩ごはんはどんな献立にしたいか」を考えて書いておくんです。1週間分、まとめ買いする方なら、「今週の大まかな献立」を考えて書いておくといいですね。そうすることで、「あの材料がない! 今すぐ買いに行かなきゃ!」などと、直前でバタバタするような事態もなくなります。

―― 家に白菜があったのに、「また白菜を買っちゃった!」といったミスもなくなりそうですね。

きじま そうそう。同じ食材を買ってしまうと、また似たような献立になってしまいますし、前に買った食材が傷んでしまって無駄にすることにもつながります。そういう小さな積み重ねもストレスになりますから、買い物前に棚卸し作業をして、「今日は(今週は)何を食べたいのか? 何を作りたいのか?」を考えておくとスムーズです。設計図で一番大事になってくるのが「献立」になるんですが、僕自身は献立を「キャラクターの集合体」だと思っているんですね。アニメでもドラマでも、主役・脇役といったキャラクターが登場しますが、毎日のおかずを登場人物になぞらえて、どんなキャスティングにするか、プロデューサー目線で考えていくんです。

―― それはなんだか楽しそうですね。具体的にはどんなふうに考えていくんでしょうか?