共働き家庭でトラブルのもとになりがちな、夫婦の家事分担問題。皆さんは、どうやって解決していますか? 前回、前々回と「掃除」の家事分担について考えてきましたが、今回のテーマは「洗濯」。実は「掃除」と「洗濯」は、どちらも「リセット家事」の仲間。「料理」や「育児」のように、個人のセンスやスキルが求められる「クリエーティブ家事」とは違って、誰でもすぐにマスターできる家事なんです。

 今回も、「賢く買いたい!共働き必携 家電の選び方」でおなじみの戸井田園子さんが、洗濯仕事を夫婦でシェアするコツを伝授。男心をくすぐるイマドキ家電も登場します!

初心者にとってハードルが低い家事、「洗濯」

 「夫を家事メンに変える掃除機を手に入れよう!」でもお話しした通り、家事に苦手意識のある男性におすすめしたいのが、掃除、洗濯、食器洗いなど汚れたものを元の状態に戻す「リセット家事」。前回、前々回と「掃除」についてお話ししたので、次は「洗濯」について考えてみましょう。

 洗濯は、掃除と同じく「元の状態に戻す=きれいにする」というもの。目指すべきゴールがイメージしやすいため、家事初心者に優しいという特徴があります。しかも、基本的にほとんど機械(洗濯機)がやってくれるので、仕上がりにあまり差が出ません。「あまり家事はやったことがなくて…」という男性でも、洗剤を投入してスイッチを入れるだけならなんとかなるはず。

 もう1つ、洗濯は「必ず毎日しなければならない」家事ではないという点も大きなポイント。料理は毎日やらなければなりませんが、洗濯は(服さえあれば)数日分まとめてやっても問題なし。つまり、残業で帰宅が遅くなったり、急な飲み会が入ったりしても、柔軟にスケジュールを調整して対処することができる家事なんです。

 洗濯をうまく回すコツは、夫婦二人で負担をシェアするだけでなく、「家電」ともシェアすること。やり方次第で手間が軽減でき、洗濯業務の負担が減らせます。そのための秘策を、今回の記事で具体的に伝授いたしましょう。

洗濯の行程を整理して理解!各行程の課題を共有しよう

 ひとことに「洗濯」といっても、実際にやらなければならない作業は1つではありません。「洗濯」の行程を大きく分けると、次の3つになります。

●洗う
●干す
●畳む

 このなかの「洗う」については、洗濯機にお任せなのでとくにやるべきことはありません。問題は、その後の「干す」、そして「畳む」。この2つをどうするかについて考えてみましょう。