洗濯スタイルによって決まる、おすすめ洗濯機は?

 では次に、それぞれの洗濯スタイルに合った洗濯機をご紹介しましょう。

●乾燥機で一気に乾燥させたい人はこれ!

 乾燥機を使いたい人におすすめなのは、ドラム型。なかでも、しわがつきにくい日立の「ビッグドラム」がおすすめです。予算に余裕があれば、12kgという業界最大サイズのBD-NX120Bを選びましょう(店頭販売価格:約24万円)。これなら、シングル毛布が一度に4枚洗えます。

 さらに、シャツ2枚が15分できれいに仕上がる簡単シワ取り&消臭「スチームアイロン」コースもついているので、いざというときも心強い! BD-NX120Bを設置するスペースがなければ、スリムタイプのBD-NV110B(店頭販売価格:約24万円)がおすすめ。ただしこの場合、洗える量は11kgになります。

●室内干し派のあなたにはこれ!

 室内干し派には、タテ型がおすすめ。シャープの「ES-PU11B」は、穴なし槽だから黒カビが発生する心配がなく、少ない水でしっかり洗えます(店頭販売価格:約15万5000円)。食べこぼしの汚れや首回りの黒ずみ、皮脂汚れなど、普通の洗濯では上手に洗えない場所は、「超音波ウォッシャー」でなぞってから洗濯するだけですっきりキレイに! 頑固汚れが気になるお子さんがいる家庭には、心強い味方となるでしょう。フタ裏のハンガーフックにハンガーをかけて2~3枚の衣類を乾燥する「ハンガードライ」機能を使えば、シワにならずスピーディーに乾燥できます。これなら、明日までの体操着問題もクリアできますね。

●夫をその気に!男心をくすぐるギミック家電

 最後に、男心をくすぐってその気にさせる、ギミック仕掛けの洗濯機をご紹介。パナソニックの「Cuble NA-VG2200」(店頭販売価格:約25万円)は、一見洗濯機に見えない美しいデザインで男性に人気です。

 しかし本当の魅力は、先進的な機能。例えば、スマホを使って外出先から指示し、洗濯機を操作することも可能。突然の残業でも、スマホを使って帰宅時間に洗濯が終わっているように調整することができます。家に着いたタイミングで洗濯から乾燥まで終わっていれば、あとは乾いた衣類を畳むだけ。

 「洗濯するとき、洗剤をどのくらい入れればいいかいつも悩んでしまって」という男性にとって、洗濯物の量に合わせた適量の洗剤が自動で投入される『洗剤自動投入』機能も魅力的。洗剤の残量が少なくなったころ、「そろそろ追加が必要です」とスマホに通知が届くという仕組みも、IT好きな男性に響くはず。

 いかがでしたか。もう一度おさらいすると、洗濯という家事は「気候」や「家族の属性」によって変わるため、それぞれの家庭に合ったスタイルを構築していくのが大事。以前の記事でもお伝えした通り、男性は課題解決が得意です。夫と二人でわが家の洗濯に関する問題点を洗い出し、それを解決するためにはどういった運用が適しているかを検討してみては。その後の検証作業を兼ねて、きっと洗濯という家事を進んで担当してくれるはずです。

(解説/戸井田園子 取材・文/井上真花)