共働き家庭でトラブルのもとになりがちな、夫婦の家事分担問題。皆さんは、どうやって解決していますか? 最近は男性の意識が変わり、妻以上に家事をする夫も増えてきているとか。その一方、「全くやってくれない」と不満を募らせている妻もまだまだ多いと思います。「賢く買いたい!共働き必携 家電の選び方」でおなじみの戸井田園子さんは、ご自身の夫と息子を見事「家事メン」に育て上げたプロ中のプロ。そんな戸井田さんに、夫や子どもを「家事メン」に変える方法についてお話を伺うこの連載。今回は、夫に掃除を任せる秘策を指南します。

家事分担、迷ったら「掃除」から始めてみよう!

 前回の記事では、家事をリストアップし、どの家事を担当するかを夫と話し合いました。そのとき、夫はどの家事を選びましたか?

 もし「何をしたらいいか分からない」状況だったら、おすすめは「リセット家事」です。「リセット家事」とは、掃除、洗濯、食器洗いなど、汚れたものや散らかったものを元の状態に戻す(=リセットする)家事のこと。目指すべきゴールがイメージしやすいため、あまり家事をやったことがない人でも取り組みやすいという特徴があります。

 反対に、料理や子育てなど、何もない状態から積み上げていく「プラス家事」は、目指すべきゴールがイメージしにくいため、家事初心者にはハードルが高く感じられるかもしれません。「プラス家事」については、家事に慣れたころから分担していくとよいでしょう。

 「リセット家事」の中でも特におすすめなのが「掃除」。狩猟民族の本能をもつ男性にとっては、獲物(=ゴミ)を捕獲する喜びが感じられるというオマケもあり、比較的定着しやすいようです。

掃除の段取りから「面倒ポイント」を排除する

 では次に、掃除の段取りについて考えてみましょう。掃除をする手順は、だいたいこんな感じですね。

(1) 部屋の中を片付ける
(2) 掃除機を取り出す
(3) 掃除機をかける
(4) 掃除機のゴミを捨てる
(5) 掃除機を片付ける

 この中で「掃除が面倒だ」と思う主なポイントは、以下の3つ。

(1) 部屋の片付けが面倒
(2) 掃除機のコードを抜き差しするのが面倒
(3) 掃除した後のゴミ捨てが面倒

 つまりこの3つのポイントを解決すれば、掃除は面倒でなくなるはず。掃除機を買い換えるだけで、この面倒ポイントがクリアできます。