共働き家庭でトラブルのもとになりがちな、夫婦の家事分担問題。皆さんは、どうやって解決していますか?今回のテーマは「花粉対策」です。家族の健康を守るため、パパと一緒に花粉対策に効果的な空調整備の方法について考えてみましょう。家電コーディネーターの戸井田園子さんが、イマドキの花粉対策についてお話します。

今年は、進入経路を断って「花粉を家に入れない」作戦で

 春の花粉シーズンが本格的に到来しました。今年の花粉量は例年より多いと言われています。ここ数年、花粉症の症状が軽かった方や、まだ発症したことがない方も油断は禁物です。今すぐ「わが家に花粉を入れないプロジェクト」に取り組みましょう。

 夏の快眠プロジェクトに続き、春の花粉予防プロジェクトについてもパパにプロジェクトリーダーをお願いしてみては。「パパ、お願い! 花粉を退治して!」と頼ってみれば、きっと「よし、任せとけ!」と「ゴーストバスター」ならぬ「花粉バスター」になってくれるはず!

 花粉を効果的に防ぐには、水際対策がおすすめ。今年は、花粉の侵入経路を検討し、家に花粉を入れないように工夫するところから始めてみてはいかがでしょうか。

 花粉が侵入しやすい場所は、ずばり「玄関」。外出中、花粉は洋服や体に付着します。玄関から家に入り、そのままリビングに行けば、当然、花粉もリビングに持ち込まれてしまいます。この経路を断つには、上着を玄関で脱いで部屋に持ち込まないようにすること。パパに花粉予防プロジェクトのプロジェクトリーダーをお願いする際には、「玄関扉と部屋の間に、クリーンルームのようなスペースを用意してほしい」と言えば、伝わりやすいかもしれません。

 クリーンルームとは、精密機器の製造などでよく使われている設備で、空気中の目に見えないチリやホコリを除去するためのもの。入り口にフィルターを設置したり、二重扉にしてエアシャワーを付けたりして、現場にチリやホコリを持ち込まないようにしています。

 自宅でそこまで厳重な仕組みを作る必要はありませんが、せめて入り口と部屋をつなぐ場所、つまり、玄関スペースや廊下に花粉を取り除く仕掛けを作っておけば、部屋に花粉を持ち込むリスクが軽減できます。パパがクリーンルーム設定の指揮を執れば、自らしっかりルールを守ってくれる効果も期待できますしね。

 比較的簡単にできるのは、上着を掛けておく場所を玄関に用意するという方法。これは、花粉は上着に付いていることが多いので、その花粉を部屋に持ち込まないための工夫です。ただ、上着を玄関に掛けておくだけだと、玄関に入り込んだ花粉がそのままたまってしまうことに。この花粉を取り除くには、空気清浄機を設置する必要があります。

 一般的に、玄関はさほど広くはないため、空気清浄機もさほどパワフルなものでなくても大丈夫。人の目にも触れやすい場所ですから、コンパクトでデザイン性の高いものを選ぶのがおすすめです。