メンズファッションをロジカルに解説してくれる、ファッションバイヤー・ブロガーのMBさんに、パパのコーディネート術を聞く本連載。

 独身のころは頑張ってオシャレもしたけれど、結婚して子どもが生まれ、仕事や育児に忙しいDUALパパの皆さん。服をのんびり見に行く暇なんて、ほとんどないかもしれません。それでも、月に一度だけでいいんです。予算を決めて、服を買いに行きませんか?

 買う服の選び方やコーディネートの考え方について、日経DUAL編集部が塾生となり、MBさんに講義してもらいます。妻や子どもたちから「パパ、カッコいい!」と言われるような、オシャレパパを一緒に目指しましょう。今回は12月のコーディネートのノウハウを教えてもらいます。

MBさんの「メンズファッションの原則」については、こちらから

MBの「パパコーディネート塾」3つのルール
●毎月一度は、服を見に行く日をつくる
●お小遣いの中に“洋服予算”を設定する(5000円~)
●予算は“使い切る”。少なくとも1着は服を買う

なぜモデルはみんな小顔なのか?

日経DUAL編集部(以下、――)  MBさんの「パパコーディネート塾」、今回は12月編です。本格的に寒くなる冬本番の12月は、どんなコーディネートがおすすめでしょうか。

MBさん(以下、敬称略) 先月はコートをご紹介したので、今月は「ストール」の着こなしについてお話ししましょうか。

 ストールは、すごく簡単にオシャレになれるアイテムです。ストールを巻くと、顔の近くに面積の大きなものがくることになるので、対比効果で小顔に見えるんです。小ぶりなものより大きめのストールを選ぶと、より小顔効果が期待できます。

 女性じゃあるまいし、男の顔が多少小さく見えたところで…と思う人もいるかもしれませんが、男でも小顔効果は大きいです。顔が小さく見えると、その対比で手足が長く見え、手足が長いと何を着ても似合って見える。「何頭身」という表現があるように、頭の大きさは体のバランスをみる基準です。モデルさんはみんな小顔なので、何を着てもサマになるんです。

 コム デ ギャルソンのような、すごくファッショナブルな服を着こなすのもカッコいいのですが、普通の人にとっては、スラッとして見えるスタイリッシュなコーディネートのほうが周囲の評判もいいと思います。スタイリッシュに見せるということは、オシャレになるうえで最初に目指すべきことなんです。

 そういう意味で、小顔に見せて、手足を長く見せてくれるストールって、最も簡単で、かつ効果の高いものだと僕は考えています。普通の格好に、サッと布を首に巻くだけで、スタイリッシュに見えるわけですから。