素材の選び方がポイント。シャツは長袖をまくって

―― アイテム別に具体的な選び方を教えていただけますか。まずボトムスはどうでしょう。

MB スラックスをはくとドレスになりますが、ちょっと暑苦しいですよね。そこで、例えばリネン(麻)素材のスラックスを選ぶと真夏でも快適にはくことができます。具体的にいえば、GUの「リネンブレンドイージートラウザー」(記事後半で詳しく紹介)。これは通気性がよく、素材も軽いので、涼しくて快適です。スラックスでも、こうしたアイテムを選んであげるといいでしょう。

―― 快適さを犠牲にせずに、ドレス要素が得られそうですね。では、シャツはいかがでしょうか。

MB 夏は半袖を着てしまいがちですが、シャツは長袖が本来あるべき姿です。半袖は一部省略した形なので、カジュアルとなります。暑いときは、袖をまくって構いません。素材も、スラックス同様リネン素材を選ぶと快適だと思います。

―― リネンの生地は、シワがあるのではないでしょうか。「シワはカジュアル要素」だと、先ほどおっしゃっていましたが。

MB リネンって面白い素材で、ドレスとカジュアルどちらの要素も持っているんです。例えば、ポリエステルが30%入ると、形状維持性が強くなるのでシワがつきにくくなる。化学繊維の混率で変わってくるんですね。同じリネンでも、シワがつきやすい生地もあれば、シワがなくてツヤがある生地もあるので、色々試してみてください。

―― 靴はどうでしょう。黒の革靴などだと暑苦しいと思いますが。

MB エスパドリーユはどうでしょうか。エスパドリーユとは靴底にジュート(麻)を利用した、キャンパス地の靴のこと。サンダルのように気軽にはけて涼しいのですが、シルエットが革靴に近く、ドレス寄りのアイテムなんです。裸足やくるぶしソックスで履けますし、足首を見せることでおしゃれっぽい雰囲気を演出できます。

暑ければ袖はまくってOK
暑ければ袖はまくってOK