【1万円コース】JOURNAL STANDARD「PERTEX Cape マウンテンパーカー」

MB 次は、マウンテンパーカーをもう一つ選びました。PERTEXという登山家向けのシュラフやダウンジャケット用に素材を提供しているメーカーがあるんですが、この「PERTEX Cape マウンテンパーカー(税込1万2960円)」はそのPERTEX製の布地が使われています。

 ユニクロのブロックテックパーカと何が違うのかと言うと、生地の硬さが違います。ブロックテックパーカは襟が高くて小顔に見えるとは言いましたが、生地が少し柔らかいんですね。普通の服に比べると襟は高いのですが、柔らかいぶん襟がちょっと寝るんですよ。このJOURNAL STANDARDのマウンテンパーカーは、硬い素材でガサガサしている。そのぶん、襟が立ちやすいんです。

 それと、硬い生地は体形を隠すことができます。柔らかい生地は体にフィットするので、体形を見せてもいい方は柔らかい素材でもいいのですが、体形にフィットさせたくない方は、体の凹凸に左右されにくい硬い生地を選ぶといいですね。体形を隠したかったり、より小顔効果が欲しかったりする方は、ちょっと頑張ってこっちを買うというのはアリだと思います。

―― おなかがちょっと目立ってきたパパにとっては、体形が隠れるのはうれしいですね。

MB それと、デザインがさらにシンプルなので、マウンテンパーカーらしいカジュアルな雰囲気があまりないのもいいところですね。

【2~3万円コース】JOURNAL STANDARD「《EASY CARE》NYLON 4WAY COMFYストレッチスラックス」

MB マウンテンパーカーにカジュアルなパンツを合わせるとカジュアルになり過ぎる。だからといってスラックスはアウトドアには合わない。そこで、「アウドドアでもはけるスラックス」というのが、最近出てきているんです。ユーティリティウェアといって、シンプルなデザインで使い勝手がよく、さらに機能的な特徴があるという。

 ノームコア(究極の普通)のトレンドが長く続いてきて、シンプルなアイテムはみんな持っているから、同じような服を出しても売れないですよね。だから、シンプルさに機能性をプラスしたアイテムがだんだん増えてきたということです。

 例えばセットアップのスーツも、以前だったら普通にウールやコットン素材だったんですが、ここ1~2年は、ストレッチ素材だったり、防水素材だったり、シワになりにくかったり、そういう機能性が追加されています。

―― 3月編や4月編で選んでいただいたセットアップも伸縮性があって、子どもと遊ぶときでも着られるなど機能的でしたね。

MB そこで、このJOURNAL STANDARDの「《EASY CARE》NYLON 4WAY COMFYストレッチスラックス(税込1万800円)」なんですが、素材はナイロンです。でもパッと見はウールと変わらないくらいのツヤ感がある。ナイロン素材だから撥水性が高くて汚れもつきにくいし、イージーケアだから家の洗濯機で洗える。なおかつストレッチ性も高い。

―― ナイロンなのにストレッチ性能があるんですね。

MB 4WAYっていうのが「縦にも横にもどちらにも伸びる」という意味で、屈伸をしたときの縦方向も、あぐらをかいたときの横方向も、どちらにもストレッチが効くんです。だからスポーツができるくらいのスラックスなんです。

 ちなみにこのスラックスは1万円ほどなので、先に紹介した「PERTEX Cape マウンテンパーカー」と上下コーディネートで「2~3万円」ということです。ぜひ実際に組み合わせてみてください。

「パパコーディネート塾」5月編まとめ
●高性能マウンテンパーカーはアウトドアでも街着でも使える万能アイテム
●黒の細身のパンツを合わせるとカジュアルになり過ぎない
●スポーツができるくらいストレッチの効いたスラックスと合わせるのも◎
連休には、ぜひマウンテンパーカーを羽織ってバーベキューにでも行ってみよう
連休には、ぜひマウンテンパーカーを羽織ってバーベキューにでも行ってみよう

(取材・文/北野啓太郎、日経DUAL編集部)