食べたものが原因で、胃腸炎のような症状になることを食中毒といいます。夏は、夏祭りやバーベキューなどの外でのイベントや、国内外の旅行に出掛けるなど、お子さんと一緒にお出掛けすることが多くなります。そんなとき、ついうっかり食べたものが原因で食中毒になってしまったら、せっかくの思い出が台無しになってしまいます。家庭での調理時も含め、どのように食中毒を防げばいいのか、感染症が専門の国立国際医療研究センター忽那賢志(くつな・さとし)医師に聞きました。

病原体が体内に入ると、1~3日で発症する

 食中毒を起こす病原体には、大きく分けて、ウイルス、細菌、原虫の3つがあります。

 「主な病原体は表の通りです。ノロウイルス以外は、細菌に汚染された食べ物を摂取することで発症するのに対して、ノロウイルスは人から人への感染をしやすいのが特徴です。ノロウイルスは、牡蠣(かき)や二枚貝を食べた人が感染し、その人の出した吐しゃ物や便などに別の人が触れ、口や鼻、目などの粘膜にウイルスが入ることで感染が広がります」(忽那医師)

 たいていの場合、病原体に汚染された食べ物を食べた後、1~3日で発症しますが、カンピロバクターや0-157の場合は少し長めの期間で発症することがあります。

 「主な症状は、下痢、嘔吐(おうと)、発熱です。病原体によってはまれに、細菌が血液中に侵入することで39度を超す発熱などが生じる菌血症(きんけつしょう)、脳症、急性の腎機能障害などを起こすこともあります」

 食中毒というと、食べたらすぐに症状が現れるイメージがありますが、数日後に発症することがあるので注意が必要です。

 忽那医師が指摘する、特に気を付けたい食材を次のページで紹介します。

「おなか痛い」(写真はイメージです)