【お出掛け先編】屋台で避けたい食べ物

◇夏祭り・・・加熱したもののみ食べよう!

 「屋台を巡るのは楽しいですが、カットフルーツや生野菜などは、病原体に汚染されている可能性があるので、お子さんには与えないようにしましょう

 屋台では、大人も子どもも加熱していない食べ物は避けるのが無難なようです。

◇バーベキューで肉はしっかり過熱する

 「肉や貝類、野菜などには、病原体が潜んでいることがありますので、しっかりと火を通すようにしましょう。

 また、生肉を触った菜箸で、そのまま食べ物を口に運ばないように気を付けてください。生肉に付着した病原体が、口に入ってしまう危険性があります」

 バーベキューで場が盛り上がってくると、菜箸でそのまま食べるというのはありがちですが、気を付けたいですね。

「生肉はだめ」(写真はイメージです)
「生肉はだめ」(写真はイメージです)

◇牧場・・・搾りたての牛乳は要注意!

 「牧場などに行くと、乳搾り体験ができて搾った生乳を飲めることがあります。しかしリステリア菌という病原体がいて食中毒の原因になることがあるので、搾りたての乳はお勧めしません」

 流通している牛乳が殺菌処理されてあるのは、意味があることなのですね。

◇海外旅行・・・生ものに注意

 「発展途上国へ1カ月旅行したら6割の人が下痢をするというデータがあります。特に、生水やカットフルーツ、生野菜には注意が必要です。東南アジアでは屋台がよく見られますが、加熱されたもののみ口にするようにしてください。

 もし下痢をしてしまっても、たいていの場合は1~3日程度で自然に治ります。抗生剤などを服用すると耐性菌ができてしまうリスクがありますから、現在の医学では抗生剤の持参、および服用はあまりおすすめできません。

 脱水に気を付けるためしっかり水分を摂って、2~3日様子を見ても症状が治まらない場合には、現地の医療機関を受診するようにしてください」

 海外旅行保険などに加入している場合、現地の医療機関を紹介してくれるサービスがあるので、出発前に連絡先などを確認しておくと安心です。

 次のページでは、日常生活での注意ポイントをご紹介します。