アニメ、動画、音声。タブレットの強みを盛り込んだ各教科の教材

 それでは、各教科の特長を今里さんにお聞きしていきましょう。

●国語 教科書の4倍の作品の長文を読む。記述式、漢字の書き取りにも対応
 Z会にとって国語は、「すべての教科の土台」というべき存在。そのため国語の教材は、とにかく「読ませる」のが特長。紙でもタブレットでも、1年間に約60作品を問題文として取り上げています。これはなんと、学校の教科書の約4倍(!)の量。これを右に文章、左に問題と見やすくレイアウトされた画面で効率よく学習が進められます。タブレット学習というと選択式のイメージですが、記述式にも対応しています。漢字学習はタブレットと紙教材の「教科書対応 漢字トレーニングブック」で反復学習ができます。


「国語」とりわけ「記述」はZ会の「レーゾン・デートル」と言っても過言ではない。「タブレットだから」という理由で軽視することは決してないのだ。
「国語」とりわけ「記述」はZ会の「レーゾン・デートル」と言っても過言ではない。「タブレットだから」という理由で軽視することは決してないのだ。


タブレットの進化が可能にした漢字の書き取りは、タッチペンで行う。
タブレットの進化が可能にした漢字の書き取りは、タッチペンで行う。

●算数 アニメ活用で理解しやすく、算数を本質から理解できる
 算数では解き方だけでなく、なぜそうなるのかを理解することを大切にしています。紙ではイメージしにくい立体図形をアニメーションで解説するなど、タブレットの強みを生かしていますから、難易度が上がってくる中学年以降の算数の学習にはぴったりです。


「なぜそうなるか」をしっかり理解させるため、動画などタブレットの強みをフルに活かして説明することも少なくない。
「なぜそうなるか」をしっかり理解させるため、動画などタブレットの強みをフルに活かして説明することも少なくない。

●理科・社会 実験動画やアニメ・図を多用。好奇心を引き出す
 中学年から始まる理科・社会の学習。理科では、実験映像やいろいろな角度から撮影した合成写真を使用したダイナミックな動画で疑似体験することで、理解が深まっていきます。社会も図や写真を豊富に使い、中学年の範囲で重要な都道府県学習では、位置や名前をしっかり覚えられる副教材が用意されています。


いろいろな角度から撮影した「合成写真」を活用するなどして、「疑似体験」することで理解が深まっていく。
いろいろな角度から撮影した「合成写真」を活用するなどして、「疑似体験」することで理解が深まっていく。

●英語 いつ始めてもキャッチアップできるオリジナルカリキュラム
 英語はアルファベットからスタート。1回完結のストーリーの中で英語を楽しく学び、「聞く」「話す」「書く」「読む」の4つの力を養成し、中学から始まる英語に備えます。自動発音判定システムで、子どもの発音の正しさを自動的に判定できます。

●総合学習 大学入学共通テストを視野に、教科を横断して学ぶ
 2020年度(2021年1月)から始まる大学入学共通テストは、2024年度(新小学6年生が受験)から本格導入され、複数の教科を横断した合教科型の問題が出題されることが予想されます。それに備えて、1つの教科に別の教科の要素を加えた問題を様々なテーマの中で出題。問題解決を通して、柔軟性や論理性、思考力が育まれます。ICT教育の一環として、タブレット上に表示されたキーボードで入力する問題もあるそう。


大学入試改革を視野に入れた「総合学習」では、ICT教育の一環として「キーボード入力」にも対応している。
大学入試改革を視野に入れた「総合学習」では、ICT教育の一環として「キーボード入力」にも対応している。

 創立85年以上になるZ会。デュアラー読者にも、「中学・高校時代にZ会で学んだ」という人が多いようです。その時の経験からか「Z会の内容は難しいので、子どもだけで学べるか心配」という声もあります。学習レベルはどのように設定されているのでしょうか?

「確かに最終的には、『教科書プラスα』のレベルを目指しています。とはいえ、子どもだけでも学習が進められるような設計は、当然しております。最初は教科書レベルからスタート。基礎レベルから少しずつレベルアップしていくことで、Z会が目指す『考える力』を自然に身につけてもらうのが目標です」

 また、タブレットコースで注目したいのが学習範囲です。小学生コースであっても、高校受験を視野に入れて、小学校の範囲ではない内容もカリキュラムに入れています。というのも小学生コースは、中学受験はせずに高校受験を考えている受講者が多いから。小学校では習わない、「食物連鎖」や「しゅう曲(褶曲)」といったキーワードを自然な流れで学べるようになっているといいます。

Z会「小学生タブレットコース」についての詳しい情報はこちらへ!