育休は、とにかく時間がなく、孤独だった

―― そうして取得された1カ月の育児休暇はどのように過ごしましたか?

戸山 育休中は、とにかく時間がなかった!
家事をすべて担当し、その間に新生児のオムツ替えや寝かしつけもやり、妻には授乳以外は寝ていてもらうかゆっくりしてもらうようにしました。それでも休暇前は、「少しゆっくりできるだろう」と高をくくっていて、こんなに大変だと思っていませんでした。

 助かったのは、妻が料理するだけのキットの宅配を申し込んでおいてくれたことです。それだけで献立を考えたり買い物に行ったりする手間が省け、とても救われました。

 私は基本的には5時すぎには起きるのですが、朝起きて洗濯して干し、朝食の準備。合間で本を読む時間を取っていましたが、それが一日のうちで唯一の自分時間でした。そして、7時ごろに上の子が起きたら、朝食や着替えとバタバタ準備。そして、下の子は妻に任せ上の子を保育園に送っていきます。戻ったら、片付けや掃除、下の子のオムツ替えやグズリの対応をしている間に昼食の準備で、終われば片付けて下の子を見ながら夕食準備。育休中は上の子も保育園に16時までにお迎えに行かないといけないので、あっという間にお迎え時間でした。帰ってきて少し遊んであげたら、夕食を作り……ともうめまぐるしい。間で、下の子のオムツを替えたり、抱っこしたり、あやしたりとしていたら、もう1日なんてあっという間なんです。しかも、何度も夜泣きやオムツ替えが深夜にもある新生児。夜の部はそこから始まるんですよね。僕は、子どもが泣くと起きちゃうので、妻と一緒に起きてオムツ替えやあやしたりして、授乳は妻にお願いしていました。もうヘトヘトで、本当に世のお母さんたちを尊敬しました。

―― それは本当にすべてを担われた実感ですね。特に大変だったのはどんなことでしたか?

戸山 一番つらかったのは、大人とコミュニケーションを取れないことでした。とても孤独を感じました。

―― 赤ちゃんを育てるお母さんたちがよく抱える気持ちと同じですね。

戸山 もちろん妻がいたので話はできましたが、それでも外との交流が少なく、断絶されているような気持ちになりました。上の子の登園時や、近所で会う他のママやパパと話すのがとても貴重で、楽しみでしたね。