二極化する東京のパパたち

こうした新たなパパ像は、まず東京を中心にアップデートされていきます。それを示すのが、「パパズ・スタイル」でも紹介されている、6歳未満の子供がいる家庭の「夫と妻の家事・育児関連時間」を比べた総務省の調査です。

全国と東京、夫と妻の家事・育児関連時間を比較したもの。東京の夫は全国平均に比べれば時間が長いが、いずれも妻の負担が大きいことがわかる

パパが1日あたり平均で家事や育児に使っているかを調べたこの調査によると、全国のパパが1時間23分に対し、東京都では2時間1分と、大きく全国を上回る結果となっています。

一方で、ママの家事・育児時間は全国で7時間34分、東京で7時間5分。まだまだ女性の負担が大きいのも実情です。

「企業に勤めて長時間働いていると、家事・育児に関わるのには限界があります。家事・育児の時間が短いことを頭ごなしに責めるのではなく、働き方を含めたライフの観点で総合的に考えていく必要があるのではないでしょうか。

僕のまわりは起業家やフリーランスなど自由な働き方の人も多いので、東京の平均よりもずっと長く家事・育児をしている人が多いです。東京は職種も働き方も多様な面があるので、時間的に融通が効く働き方をしている層が数字を押し上げているのではないでしょうか」(川元さん)

「講演会をしていても地方と東京では熱量がまったく違っていて、やっぱり東京のほうが熱心な人が多いです。一方、東京でも働き方改革などで自由に働ける制度が充実している企業も増えていますが、恩恵を受けているのがママだけという夫婦も。そうなると、男性は長時間労働から抜け出せず、女性は連日家事・育児に追われるという悪循環に陥ってしまいます」(羽生・創刊編集長)

家事育児関連時間の国際比較。どの国でも、男女の家事・育児時間の合計はおよそ9時間になっている

また、国際的に比較してみても日本では女性の家事・育児関連時間の長さは際立っています。

「女性の一日を単純計算して、睡眠時間に7?8時間、通勤に往復2時間、仕事に8時間、家事・育児に7時間半とすると、それだけで24時間になってしまいます。ママにも息抜きは必要ですし、日本ももう少しパパの育児・家事の時間が増えるといいですよね。

特に平日のお迎えや夕飯、お風呂に入れる時間は、大変ですが子どもと触れ合うゴールデンタイム。この時間を経験することは育児のやりがいにも繋がりますから、毎日ではなくてもパパが家事・育児をする時間があるといいですね」(羽生・創刊編集長)

男性の家事・育児参画は働き方やライフスタイルとも密接に関わっているもの。いきなり完璧にはなれなくても、まずは自分のできる範囲でやってみることが、楽しさに繋がり、家事・育児への関心を高めるきっかけとなるかもしれません。