子どもの教育やしつけ、変化する夫婦関係、仕事と家庭のバランス……。子どもの成長とともに、共働きのDUAL世代にはさまざまな難問が立ちはだかります。そんな迷えるデュアラーに「失敗したっていいじゃない。間違ったらやり直せばいいんだから」と温かいエールを送るのは、幼児教育を通して数多くの家庭をコンサルティングしてきたチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん。連載では、家族がチームとして協力し、自分たちらしい家族を形成する「ファミリー・ビルディング」の考え方を基に、DUAL世代のママやパパにアドバイスします。

今回のテーマは、ママが育休を取っている家庭で、「ママの復職までに家族で準備しておきたいこと」。来春から仕事に復帰、子どもは初めての保育園……と新生活がスタートする家庭も多いのではないでしょうか。お迎えや家事のシェア、仕事のスケジュール調整など、これまでの生活とはがらりと変わります。復職までの間にどんな心構えや準備をしておけばいいか、山本直美さんに聞きました。

相談「育休からの復帰が不安。新生活前に準備したほうがいいことは何ですか?」

Q. 現在は育児休業中ですが、来年4月から復職する予定です。保育園の支度に送り迎え、会社から帰宅後の家事……「きっと大変なんだろうな」と不安なのですが、夫に相談しても「なんとかなるんじゃない?」とのんきな反応。新生活が始まる前に準備しておいたほうがいいことがあれば教えてください。

A. 新生活に家族全員が慣れるまで3カ月はかかります。その間は「うまくいかなくて当たり前」とおおらかに考えることが大前提。その上で、家族の誰かが体調不良の場合はどうするか、家事や育児の役割分担などを事前に話し合っておきましょう。ママは育休中も職場の上司や仲間とのコミュニケーションを取るように心がけて。新生活が始まったら、週末に「定例家族会議」を開く習慣も取り入れるとスムーズです。

 日々忙しく過ごすうちに、気づけばもう12月! 本当に大人にとっての一年はあっという間ですね。来春に復職予定の方は、そろそろ準備を始めたほうがよいのかなと思う頃かもしれません。

 復職の準備をするにあたって大前提となる大切な心構えは、すぐに新しい生活に順応できると思わないことです。「すべてが初めて」という状況の中、日々の生活を整えつつ、会社や保育園などの社会とも上手に付き合うのはとてもハードルの高いこと。「こうすればうまくいくはず」と思っていても、そうはならないのが子育てです。「うまくいかないことがあって当たり前」というところに期待値を置いてくださいね。特に最初の3カ月は、文字通り「しっちゃかめっちゃか」になる前提で過ごしましょう。

 最も優先順位が高いのは、「家族の体調管理」です。夫婦でお互いにスケジュールを詰め込み過ぎないように気を付けましょう。特に週末はみんなでゆっくりする時間にしないと、疲れがたまって体調を崩してしまうことになりかねません。そうなると、生活のすべてが大変になりますから、お互いに体をいたわり合ってくださいね。

 特に準備しておきたいのは、「家族の体調不良で生活がいつも通りにいかなくなった場合」を想定しておくことです。

 例えば、子どもが体調不良で保育園から呼び出しがあったときはどうしたらよいでしょう?「この場合はパパ、この場合はママ」とそれぞれお迎えに行くパターンだけでなく、二人ともお迎えに行けなかった場合にどうするかまで考えておきましょう。

 ファミリーサポート、ベビーシッター、祖父母など、夫婦以外の誰かに支えてもらう体制をあらかじめ築いておけるといいですね。パパもママもお迎えに行けない状況になってから、突然ベビーシッターさんにお願いするのでは、親も子も大変です。事前に慣らしておくことも、やっておきたい準備の1つです。

次ページから読める内容

  • お互いに優先したい家事を夫婦ですり合わせておこう
  • 復職前から上司や職場とコミュニケーションを
  • 週末に「定例家族会議」を開いて家族のスケジュールを共有
  • 「今日も一日お疲れさま!」家族みんなで励まし合おう

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