子どもの教育やしつけ、変化する夫婦関係、仕事と家庭のバランス……。子どもの成長とともに、共働きのDUAL世代には様々な難問が立ちはだかります。そんな迷えるデュアラーに「失敗したっていいじゃない。間違ったらやり直せばいいんだから」と温かいエールを送るのは、幼児教育を通して数多くの家庭をコンサルティングしてきたチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん。連載では、家族がチームとして協力し、自分達らしい家族を形成する「ファミリー・ビルディング」の考え方を基に、DUAL世代のパパやママにアドバイスします。

山本さんのボランティア仲間であるDUAL世代のパパ、米澤文雄さんとの対談<後編>では、子育てや夫婦関係、自身のキャリア、パパ視点からの「自分たちらしい家族の在り方」について語ってもらいました。

レストラン「The Burn」エグゼクティブ・シェフの米澤文雄さん(左)とチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん(右)
レストラン「The Burn」エグゼクティブ・シェフの米澤文雄さん(左)とチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん(右)

■前編の記事はこちら

何か起きても焦らずポジティブな言葉がけを

山本直美さん(以下、山本) 育児をしていると、ついよその子どもと発達を比較して焦ってしまうことがあると思いますが、これはママのほうに多い傾向。その「焦り」を唯一和らげてあげられるのはパパなんですよ。

米澤文雄さん(以下、米澤) そういえば、うちも妻が焦っていた時期がありました。子どもが2歳くらいのとき、「お友だちと比べてあんまりおしゃべりできない」って。僕は「4歳になっても全然話さなかったら、そのときに対応しよう」って言って、心配していなかったんですけど。

山本 そう、「大丈夫だよ」とか「気にしなくていいと思うよ」とか、パパから一言あるだけで全然違う。だから、私がやっているパパママ向けの講座では、発達心理を基に、「こんなステップで成長していくんですよ」と教えているんです。「次にこういうことがあるから、焦らないでいいんですよ」って。

米澤 仕事はもちろん、子育てもプライベートもどこまで予測しておくか、が重要だと思います。予測していないことに直面すると、混乱してストレスになりますから。

山本 子育てでは「予測」が一番大事です。とにかく、親が慌てないこと。狼狽や不安は子どもにすぐ伝わってしまいますから。あとは、どれだけ子どもにポジティブな言葉をかけてあげられるか。連載でも毎回言っているんですが、何か子どもが失敗したり、がっかりしたりするようなことがあっても、ユーモアで返してあげることが大事です。

米澤 下の娘なんですが、ある本に出てきたラケットの絵の下に4文字のマス目があって「この絵を見て言葉を入れなさい」っていう問題に「テニッス」と入れていた(笑)。思わず笑って「惜しい~!」と言いましたね。

山本 失敗しちゃったときに「惜しい!」って言ってあげるのは、とてもいいと思います。間違っていても親が笑って、ポジティブな言葉がけをすることが、子どもの自信につながります。「失敗を恐れない子になってほしい」ってみんな言うんだけど、親が間違いばかり指摘してたら、恐れるようになっても仕方ないんですよね。

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  • 子育てもキャリアも「目標設定」が大事
  • 「自分のことが自分でできる」目安は14歳

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