子どもの成長とともに、共働きのDUAL世代にはさまざまな難問が立ちはだかります。そんな迷えるデュアラーに「失敗したっていいじゃない。間違ったらやり直せばいいんだから」と温かいエールを送るのは、幼児教育を通して数多くの家庭をコンサルティングしてきたチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん。家族がチームとして協力する「ファミリー・ビルディング」の考え方を基に、DUAL世代のパパやママにアドバイスします。

今回のテーマは「子どもの成長を妨げる親の接し方」。子どもに任せていると危なっかしいし、いつまでたっても終わらない。思わず先回りして、口出ししてしまう……時々、「これって過干渉なんじゃないかな?」と不安に思うことはありませんか? 子どもの自立や成長をフォローするのに、親はどのように関わればいいのか、山本直美さんに聞きました。

相談「のんびり屋のわが子。1人でやっていることをじっと見守ることができず、ついイライラして口出ししてしまいます」

Q. のんびり、マイペースな子どもの行動にイライラ。任せているといつまでたっても終わらないので、つい口出ししてしまいます。「早く靴下履いて!」「ぐすぐずしないで!」などと注意していると、自分自身も嫌な気持ちに。「私って過干渉すぎるのかな……」と悩んでいます。

A. まずは親御さん自身が、幼少期に「言われて嫌だった言葉」「言われてうれしかった言葉」の両方を思い出してみて。自分が言われて嫌だった言葉をそのまま子どもにぶつけていないか、自覚するのが第一歩です。言い過ぎてしまったと感じたら、すぐにフォローする、子どもが「今できていること」に目を向けて褒める……などを意識していれば、徐々に改善していくでしょう。

 少しずつ朝夕の風が涼しくなってくるこの季節、気付けば日が短くなっていたりして、季節の移り変わりを肌で感じます。

 みなさんは、お子さんと映画を観に行かれることはありますか? 夏休みには『トイ・ストーリー4』が公開されましたが、間もなく『アナと雪の女王2』も公開になるそうですね。

 子どもたちの間で人気がある映画は、大人にとっても深い意味が込められた作品であることが多いように思います。『アナと雪の女王』は、親がつい先回りをして子どもの気持ちや力を封じ込めてしまった先に、どんな悲劇が待っているのか、ということをメッセージとして送ってくれていると感じます。親の“ついつい”をどうコントロールするかがとても大切だということですね。

 「つい先回りをして、お子さんに色々なことを言いすぎてしまう」という方には、日ごろの関わり方を振り返り、自分が持つ言葉や口癖を整理してみることをおすすめしています。

 まずは自分が子どもの頃、大人に言われて嫌だった言葉を思い出してみてください。

 一瞬でそのときの気持ちを思い出し、ちょっと苦しい思いをすることもあるかもしれません。でも、それをしないと、人から嫌なことを言われ続ける怖さが分からなくなってしまいます。大人にとってはいったん自分の考え方を整理する良い機会です。

次ページから読める内容

  • なぜその言葉が口をつくのか? 原因は自分の内側にあるかも
  • 幼少期言われた言葉を思い出してみる
  • 「自分が言われてうれしかった言葉」に意識を向けてみよう
  • 悩みすぎずシンプルに 「言い過ぎたら謝る」
  • 対話不足も「言いすぎ」の背景の1つ
  • 期待しすぎず「今できていること」を褒める

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