子どもの成長とともに、共働きのDUAL世代にはさまざまな難問が立ちはだかります。そんな迷えるデュアラーに「失敗したっていいじゃない。間違ったらやり直せばいいんだから」と温かいエールを送るのは、幼児教育を通して数多くの家庭をコンサルティングしてきたチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん。家族がチームとして協力する「ファミリー・ビルディング」の考え方を基に、DUAL世代のパパやママにアドバイスします。

今回のテーマは「共働きパパが抱えるイクメンプレッシャー」。イクメンと呼ばれる現代の共働きパパたちのお悩みについて、山本直美さんに聞きました。

相談「家事も子育ても夫婦で分担してやっていますが、妻と衝突することも多くて正直疲れています……」

Q. 共働きで家事も育児も普段から分担しています。子どもが生まれたときは育休も取り、周囲にはイクメンと言われることも。ただ、家事も育児もやればやるほどいろいろなハードルが上がり、妻からの注文もさらに多くなり……最近は「下手に分担するよりも、一人で全部やるほうが気は楽」と思うようになってきました。日々、不満や疲れがたまっていくのを感じています。

A. 家事や育児のことで感情的なけんかになる前に、定期的な家族ミーティングを開催しましょう。夫婦で意見が違うときは、「子どもの発達にとっていいか悪いか」という視点を第一に考えれば、お互い歩み寄れるはず。また、どうしても不満がたまったときの息抜きの場として、立場を同じくする共働きパパ同士のパパ・ネットワークを作ることもお勧めです。自分が主体的に楽しく子育てに関われる場を作っておくことが、家族の一員としての自信につながります。

 暑い夏も終わりが見えてきました。パパの皆さん、夏休みはいかがお過ごしだったでしょうか。

 毎年夏休みになると、「家族で何をして遊ぼうか」と思いを巡らし、主体的に張り切るパパたちがいる一方で、何かを企画しなければいけないことがプレッシャーとなり、「せっかく企画したのにママにあまり評価してもらえない……」と、落ち込むパパもいるように思います。

 イクメンという言葉が世間に浸透するにつれ、最近では積極的に子育てに関わっているパパたちからも、イクメンという言葉はあまり好きではない、イクメンと呼ばれることが苦手、という声を聞くようになりました。

 イクメンという言葉に対して感じる思いは、人それぞれ。男性は特に、「周囲からレッテルを貼られるのが嫌だ」と思う傾向が強いのかもしれません。

 振り返ると、20年ほど前はイクメンという言葉もなく、パパが積極的に育児や家事をすることは決して当たり前のことではありませんでした。DUAL世代は、夫婦の在り方やそれぞれの役割について、社会の意識がものすごいスピードで変化してきた時代の家族なのですよね。「パパが育児・家事をするのが普通」というモデルを今のパパたちは見てこなかったので、家庭内での役割について苦悩するのも仕方のないことなのかもしれません。

 でも、パパが育児・家事に関わることは、本来特別なことではありませんよね。

次ページから読める内容

  • 夫婦で意見が違うときは、子どもの発達をベースに擦り合わせる
  • パパは子育てや家庭のことを相談できる人がいない
  • 「家族の定例ミーティング」は相手を責める場ではない
  • パパも「パパ仲間」ネットワークを自分で作ってみる
  • パートナーに感謝の気持ちを表現することを忘れずに

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