子どもの教育やしつけ、変化する夫婦関係、仕事と家庭のバランス――。子どもの成長とともに、共働きのDUAL世代には様々な難問が立ちはだかります。そんな迷えるデュアラーに「失敗したっていいじゃない。間違ったらやり直せばいいんだから」と温かいエールを送るのは、幼児教育を通して数多くの家庭をコンサルティングしてきたチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さん。連載では、家族がチームとして協力し、自分たちらしい家族を形成する「ファミリー・ビルディング」の考え方を基に、DUAL世代のパパやママにアドバイスします。

今回のテーマは「毎日の食事作り」。家族の健康を考えて、栄養バランスが整ったおいしい夕飯を作りたいのに、忙しくてついつい手抜きに。そんな毎日に嫌気が差してしまう……というお悩みです。

相談「帰宅後はいつもバタバタ。総菜や外食も多く、きちんとした食事が作れません」

Q. 退社後、子どもを保育園へ迎えに行き、スーパーへ寄って帰宅。おなかが減って不機嫌な子どもをなだめながら、夕飯作りをしていますが、休む間もない帰宅後の家事に毎日へとへとです。バタバタしている日はお総菜が食卓に並ぶことも多く、「もっとちゃんとした手作りのごはんを食べさせてあげたい」と罪悪感が湧きます。

A. 仕事から疲れて帰ってきて、夕飯を作る時間も気力もないのは当たり前なので、自分を責めないでください。お総菜、外食、冷凍食材、作り置き……効率化できる便利なものは何でも取り入れ、夫婦で分担しながら「限られた時間の中でできる夕飯作り」について、一度話し合ってみましょう。「具だくさんの汁物だけは作る」など、一つだけでも何か「わが家ならではのこだわり」を持つようにすれば、罪悪感もなくなると思います。

 新年度が始まって約3カ月がたち、春に環境変化があった方もそろそろ新しい生活に慣れてきたころでしょうか。家族にとって、お子さんの入園・入学や進級、パパやママの転勤や異動、復職、お引っ越しなど、何かしら環境変化があったときに、家族みんなが新しい生活に慣れるのに必要な期間がだいたい3カ月です。

 少し落ち着いてきたところで、今回は毎日の夕飯作りについて考えてみたいと思います。

 まず、大前提として「仕事をしている自分は限られた時間やエネルギーの中で、どんな食事を作れるのか?」ということをきちんと考えたことがあるでしょうか。

 専業主婦家庭で育ったママにありがちなのが、「料理上手だった母の料理をゴールにしてしまう」ことです。一日の中で夕飯についてじっくり考える時間があり、スーパーで食材を見ながら「今日はこれがおいしそうだわ」と楽しんで作っていたお母さんの姿を思い出し、そのレパートリーの豊富さや栄養バランスの取り方をゴールにしてしまってはいないでしょうか。

 一度ご自身が食べてきたものや、食生活を棚卸ししてみないと、今の生活の中で自分がどのくらいの食事を作れるのかがイメージしにくいかもしれないですね。

次ページから読める内容

  • 「夕飯作り」のゴールのイメージを夫婦ですり合わせよう
  • できなくて当たり前。いったん「理想」は忘れよう
  • 一週間分の献立をざっくり決め、冷凍食品や作り置きも活用
  • 「お料理ニガテ」なパパにも細かく口出しせず任せる
  • 何か一つだけでも「頑張った」と胸を張れるものがあればOK

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