不満が「憎しみ」に変わる前にクールダウンを

 最後に、「既に険悪な状態です」というご夫婦へのアドバイスです。

 まずは、結論は急いで出さずにとりあえず先延ばしすることをおすすめします。「分かってくれない」「話しても無駄」などと決め付けてしまわずに、「長い人生、こんなときもある」といったん考えてみてください。夫婦関係が悪化するとついすべてを相手のせいにしてしまいがちですが、疲労で自分自身のエネルギーが下がっていることで起きている問題も、実は多くあるものです。

 まずは自分優先で、好きなことやしたいことに目を向け、少し意識をそらしてみる。他に興味を注げることがあると、相手のあれこれが気にならなくなります。また「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」などと言いますが、一つ気になることがあるとそこにとらわれてしまいがち。実はありがたいなと思うことや、いいところもあるはずです。ぜひそんなところも思い出してください。

 夫婦として共に暮らす中で、いろいろ不満や気になることがあるかもしれません。それは善しあしではなく、家族として向き合えている証拠でもあります。相手のいいところに目を向ける習慣を付け、お互いを尊重しながら対話を繰り返し、“自分たちらしい家族”を築いていけるといいですね。

(イメージカット/鈴木愛子)