世間をたてに、子どもを否定しないで 適度な無関心も必要

 ゆりなさんは、すべての親に対して「『世間』をたてに、子どもを否定しないで」と呼びかけます。「『世間から見れば、あなたの方がおかしい』などと突き放されれば、子どもは苦しみを吐き出す機会を失い、親への不信感を募らせます。『あなたはどうしてそう思うの?』と、理由を聴き、気持ちを想像する心の余裕を持ってほしい」

 母親の過干渉に苦しんだ経験から「子どもへの第三者的な目線や、適度な無関心も必要」とも話します。

 そしてゆりなさんは「こんなことを望むのは恥ずかしく、もう手遅れかもしれませんが……」と前置きしつつ、次のように話しました。

 「もし両親から『今までつらい中、よく頑張ったね』とねぎらいの言葉をもらえたら、自己否定の鎖が解かれ、これまで大事にしてきた価値観が報われる気がするのです」

取材・文/有馬知子 イメージ写真/PIXTA