仕事と学校の両方があったからこそよかったと思うこともあります。とにかく私は負けず嫌いで「仕事をしているせいで勉強ができないと言われたくない」っていうプライドがあったので、「テストで絶対いい点数取ってやる!」「先生に点数下がったなと思われたくない」みたいな感じで逆に燃えていました。

 あとは、茉奈に負けたくないというのも大きかったです。そのためには茉奈よりもたくさん勉強しようと頑張れました。

自分たちで勝手に張り合い、ライバル心をむき出しに

 茉奈との関係はずっとライバルであり親友だと以前お話ししましたが、思春期は特に張り合っていました。競争心をむき出しにして、わーっと激しい言い合いをしたこともあります。内容は、たぶんテストの点がどっちが上だった、とかかな。今思うと、二人とも勉強が好きだったんですよね。だから余計にライバル心がメラメラ燃えてしまうんです。

 周りが比べるわけではなく、自分たちが勝手に張り合っていたものだから、親はむしろ胃が痛かったと思いますよ。あえて触れないほうがいい、みたいな。

 茉奈とは高校も、大学の学部やゼミまで一緒でした。これだけ意識し合う関係だったら、ずっと一緒は避けたいのでは?と思うかもしれませんが、そういう発想は全然なかったですね。自分たちはずっと一緒だと当たり前に思っていたこともありますが、学校に行ってしまえば別のクラスで行動も別だし、大学生の時も、週末に遊びに行くのはそれぞれ別の友達。違うコミュニティーで過ごしていましたから、べったり一緒という感覚はありませんでした。

「学生時代は、周りが比べたわけでもないのに、勝手に茉奈と勉強で張り合っていました」
「学生時代は、周りが比べたわけでもないのに、勝手に茉奈と勉強で張り合っていました」