今から23年前、NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で一躍全国区の人気者になった双子の子役、「マナカナ」こと三倉茉奈さん、佳奈さん姉妹。その後も芸能界で活躍を続ける一方で、今や佳奈さんは2児のママになりました! 仕事と育児の両立生活や、子どもたちと接するなかで大切にしていること、そして「ライバルであり親友」だったという茉奈さんと共に過ごした自身の子ども時代のお話などを3回にわたって紹介します。

 初めまして。三倉佳奈です。会社員の夫と、4歳の女の子と2歳の男の子を育てています。育児は、一番大変な時期からは少し落ち着いてきました。下の子も4月には3歳。だいぶ言葉が伝わるようになったし、向こうからも発信できるようになってきました。

 きょうだいでも娘と息子の性格は全然違います。2人とも基本は面白おかしい三枚目気質なんですけど、娘は1歳くらいまで人見知り、場所見知りがすごかった。慣れない場所だと不安になって、いつもの自分じゃなくなるような面がありました。

 でも息子のほうは全然。どこに行っても初めての人に会ってもへっちゃらで、新しい児童館に連れて行くと、一人でぴゅーっと駆け出して遊んでいます。

 赤ちゃんのころを振り返ると、お姉ちゃんは割と夜もよく寝てくれたのですが、息子は1歳半くらいまで頻繁に目を覚ます子で、結構手がかかりましたね。ミルクを飲む量も少なかったり、吐きやすかったり。そのころは常に寝不足で、階段を上るのもしんどいくらい体力も落ちていました。2人目を産んでしばらくした後も、ちょっと無理して仕事をしていたのですが、これはよくないな、自分の健康が一番だなと思って、働き過ぎをセーブしてみたりもしました。

子どもの預け先探しに苦労 茉奈に助けてもらうことも

 仕事をしながらの子育てで苦労するのは、やっぱり子どもをどこに預けるか、誰に見てもらうかというスケジュールのやりくりです。特に生まれて数カ月くらいのまだ保育園に預けていないときは、現場に連れて行くこともありました。私は出身が大阪なので、関西での仕事のときは、一緒に連れて行って親戚に預けて、終わったら迎えに行って連れて帰る、みたいなことも。いつ誰にお願いして、こうやってああやってと考えていると、頭がパンクしそうでした。

 今は2人とも同じ保育園に通っています。普段は私が子どもの朝の支度をして、保育園に連れて行きますが、朝早い仕事が入ったときは夫に出社時間を遅らせてもらうことになるので、スケジュール共有が欠かせません。私からは「この日ちょっと朝の番組が入ったから送りお願いできる?」「この日は大阪で仕事だから迎えに行ってもらえるかな?」、夫のほうも「この日は忘年会が入ったけど大丈夫?」というように、お互い予定が入ったら、すぐに言い合っています。

 ただ、どうしても都合がつかないこともあります。そういうときは、姉の茉奈にお願いして前日の夜から泊まってもらい、朝の送りをお願いします。私は茉奈以外の親族が東京にはいないので、基本的にはこの3人でやりくりしていますね。

 私と茉奈との関係はずっとライバルであり、親友。特に思春期のころは競争心をむき出しにしていましたが、今はいろんなことを相談できて、助けてもらえる親友の側面が強くなっています。