区長に質問!コーナー

子育て支援や教育を変えたい! 民間人から行政に入るには、どうしたらいいですか?

【山口区長からの回答】

 私の場合は入り口が民間人校長の募集でした。大阪市では行政区の区長や局長などのポジションも公募しています。全国の自治体がさまざまな形で公募を行っています。民間企業と自営業を経験した立場から言うと、行政に入ると非常に動きにくくなります。今はたまたま管理職なので指示が比較的通りますが、「なんで動かないの?」「えっ、そんな理由でやらないの?」とスピード感のなさにイライラする場面がいっぱいあります。優れた職員はたくさんいるのですが、組織となると縦割りの壁が厚い。だからこそ、民間からの「行政の空気が読めない人」が必要だとも思っています。

 民間から行政に入る場合は、何か解決したい課題があり、それが行政に行かないと変えられないときのみに威力を発揮します。世の中を大きく変えるには、「政治家になる・事業で変える・(執筆や研究で)影響力を持つ・行政に入る」方法があります(長期的な視点で「教育で人を育てる」ことも世の中を変えます)。制度を変えたいときには、必要とされるスキルと実績を今の立場で身に着け、ぜひ挑戦してください!