企業向けセミナーで「子どもは頻繁に病気をする」ことを伝える活動を実施

 子どもの病気だけに限らず、親の介護、配偶者の入院、もちろん自らの病気など、誰でも不測の事態が起きる可能性があります。職場の中で助け合える関係性はとても大切です。

 今や日本人の3人に1人ががんになる時代です。そして政府も「人生100年時代」を掲げています。つまり、病気をしても、働き続ける時代なのです。子どもに無理をさせない職場、職員にも優しい職場、そういった職場こそ、長く働き続けられる職場になっていくことでしょう

 先日、ある企業で、管理職向け・子育て中の職員向けに、当会でダイバーシティーセミナーを実施し、「小さい子どもは病気をする」ということをお伝えしました。

 管理職の方には、子どもは一時期、頻繁に病気をするという認識をきちんと持っていただくこと。また休みやすい職場環境づくり」をお伝えし、子育て中の職員の方には、「子どもたちの日ごろの様子をつかむことの大切さや、体調の下降に気づくためのヒント、子どもに無理をさせないコツ」などを学んでいただきました。

 この講座でお伝えした「医療のかかり方」は、大人にも通じることです。会社全体で病気を広めないことにもつながっていきます。

 受講した皆さんからは、このような感想が寄せられました。

■今までやっていたことが良いのか悪いのか曖昧だったので、医師の方からお話を聞けて大変勉強になった。
子どもの「いつもの様子」を知っておくことの大切さが分かった
職場の上司に聞いてもらえてよかったが、夫にこそ聞いてもらいたい話だった
■症状を観察・記録して小児科医へ伝える方法が分かり、もっと医師に頼ることも必要だと思った。
■詳しく聞けてとても勉強になった、もっと早く知りたかった。
■新鮮な気持ちになった。一瞬で通り過ぎてしまう「乳幼児育児」を楽しんでいきたい。
自分の知っている情報が古く、間違っていることが分かった
■3歳までは頻繁に病気をすることが理解できたので、職場の同僚に配慮したい。
■小さな子を持つ部下が「働きやすく」なおかつ「生産性の高い」職場づくりを意識してきたが、まずは「働きやすい」環境づくりを目指したいと思う。

 皆で医療に対して共通認識を持てる企業であれば、仕事と育児を両立しながら、長く働き続けることができそうですね。