夫婦ともに正社員夫婦でも夫分担は2割以下

 上記の表は、各県の政策評価の参考資料に使っていただければと思いますが、これで終わりでは芸がないので、あと一つデータをご覧に入れましょう。一口に共働きといっても、夫婦の働き方には色々なタイプがあります。それに応じて、夫の家事・育児分担率が違うかどうかです。

 共働きといっても、「夫フルタイム+妻パート」という夫婦が多いので、統計に表れる夫の分担率は低くなって当然。こういう見方もできます。しからば、雇用形態や仕事時間が同じ夫婦の場合、夫の分担率は上がるか。

 最近の『社会生活基本調査』の公表データは充実しており、この点も知ることができます。表3は、同一の働き方をしている夫婦でみた、夫の家事・育児分担率です。

 夫婦とも正社員のDUALでみると、夫の家事・育児時間が78分、妻が319分。雇用形態をそろえても全然違います。夫の分担率は、78/(78+319)=19.6%で、2割にも達しません。

 まあ、「夫正社員+妻パート」の夫婦の13.7%に比したら高いですが、大きな差とはいえません。8割以上を妻がやっているのは同じです。仕事時間をそろえても、分担率に大きな変化はみられません(下段)。

 むろん、条件をもっと統制する余地はあるでしょうが、基本的な就業条件をそろえても、夫の家事・育児分担率は低い。この事実は押さえておくべきでしょう。同じ正社員で、フルタイムで働いているにもかかわらず、家事・育児の8割以上が妻に課せられる。異常としか言いようがありません。

 夫の分担率を高めるための作戦は色々あるようです。ちょっとネットで検索してみて面白いと思ったのは、ホワイトボードに家事を細かく書き出し、妻の担当分には赤、夫のそれには青のマグネットをつけるというもの。真っ赤になったボードで、夫のだらしなさがハッキリと「見える化」されます。

 私は「視覚人間」ですので、こうされると弱いなあ。妻の怒りの炎(赤)で染まったボードを、毎日見せられるのはつらい。少しでも青色を増やして「火消し」をせねばと思いますが、世のパパさんたちはどうでしょう。私が子どものころ、陣取りゲームを好む男子が多かったですが、オトコの心理をうまく突いた戦略であるように感じました。 

 案外、こういう「遊び」的な要素も大事なのかもしれません