私たちが大化けした秘訣、その1 【数字を読むスキル】
「AsMama」「ポピンズ」「コンセプトアジア」を起業した3人が、「数字を読むスキル」はなぜ起業に必要なのか、どんなときに役立っているのかを伝授。会社員時代に、事業立ち上げ時に、どんなふうにしてスキルを自分のものにできたかのノウハウを語ります!
●「AsMama」代表・甲田恵子さん
数字が読めて、これだけよかった
ニフティに勤務していたとき、IPOを成功させたことで投資会社から転職の誘いが。投資会社時代には、企業が外から多額の出資を受けることで初志を貫けなくなるケースを間近に見た。自らの起業後は、数字に強い経営者として「魂を売り渡さない」経営を実現できている。
スキルは会社員時代にこう身に付けた

<次ページからの内容>
・ 育休から戻ると、籍を置いていた海外事業が凍結
・ 往復1時間の通勤時間と1時間のランチタイムで金融の資格を勉強
・ 会社が潰れる理由は2つ、資金が途切れてしまうキャッシュアウトと「魂を売る」こと
●「ポピンズ」代表・中村紀子さん
数字が読めて、これだけよかった
2018年に社員4000人規模という成長を遂げながら、これまで連続30年間一度も赤字決算がなく、広告宣伝費も一切かけずにやってこれた。堅実経営の一方、ハーバード大学やスタンフォード大学、英国ノーランドカレッジなど海外の教育機関で学べる機会を従業員に提供し、トヨタ自動車の協力を得て人材開発施設を設立するなど、お金をかけるべきところには惜しみなくかける。そうした事業内容や経営方針が注目され、メディアのほうから取材に来るように。
スキルは起業を通してこう身に付けた
<次ページからの内容>
・ 規模が小さいときから顧問として専門家を置き、仕組みは大企業並み
・ 最初の5年間は1カ月の収支を自分で計算
・ 役員全員の反対を押し切り、「人間道場」を開設
●「コンセプトアジア」代表・相馬順子さん
数字が読めて、これだけよかった
コンサルタント&投資の経験を生かして独立。経済成長真っただ中のアジアを舞台にした投資事業のほか、欧米のスパ・ウェルネスビジネスをホテルチェーンに展開する事業、ベトナムでのセラピストのスクール設立など、投資家と実業家の両面でスキルが役立っている。投資先の企業へのアドバイザーとして、製品を作り過ぎて在庫を抱えるリスクを数字から判断するなど、ビジネス成功の道筋を提案できる。
スキルは会社員時代にこう身に付けた
<次ページからの内容>
・ 1億円の年俸より、起業して1000億円で売却するほうがいい
・ 経済成長国で小さな商店がトップ企業に駆け上がっていくのを見た
・ 男性リーダーは決断は早いが大量生産を指示してしまう人が多い
次ページから読める内容
- 数字が分かれば、魂を売らずに済む
- スキルは会社員時代にこう身に付けた
- 創業以来、赤字決算ゼロ、広告費ゼロ円
- スキルは起業を通してこう身に付けた
- 「数字の知識とセンス」ビジネス成功の際のリスク回避に
- スキルは会社員時代にこう身に付けた