子どもの成長によって変わりゆく、悩みの種類

 子育ての中で小さなころから小学生、中学生になるにつれて悩みの種類が変わり、しかも解決方法が見つからず苦しい思いをすることもあります。そうした壁は、短いようで長い子育て期間にいつ誰に訪れても不思議ではありません。

 でも、どんな悩みでも、実は子ども自身の「心」が最も大切なのだと思います。その瞬間は大きな問題のように見えても、実は後から振り返るとその瞬間一つ一つが宝物のようだったということもあります。問題が起きるたび向き合うことで、家族の絆が深まるケースも多いです。

 大切なことは、親がしっかりとその「心」の成長を見守れるよう、親自身も成長していかなければならないということです。

 上の娘は中学1年生になりましたが、中学生になったらほとんど家にいません(笑)。そして思春期になると、本当にいろんな問題が出てきます……(笑)。本当に、平穏な一家を揺るがすほどびっくりしたことが起こる日もあります。人生色々なことが起こる中で、「子ども」を一人の「人」として認めて、愛し続けると決めていくこと。とにかく世界中が敵になっても「自分が子どもを信じる」ことができたときに、問題が問題でなくなるときがあります。

 そのためにも、親自身が「私」を大切にすること。自分自身の「being」、ありのままの大切さを改めて感じてほしいと思っています。そして、家庭は安心安全でほっとできる場として心地よく過ごせる環境を提供していただきたいです。

 虹色の個性の子育て。同じ子育てはないです。子育てに正解不正解はありませんが、ただ一つ言えるとしたら、そこに「笑顔があるか」だと思います。笑顔でその子らしさを大切に伴走をし続けて、人生のフルマラソンを完走できるように、気が付くと親たちがゴール手前で息切れしているとき子どもたちが手を引いて寄り添う伴走者になっているときが来ます。その日も笑顔でいられるように、これからも笑顔をもって日々を過ごしていきましょう。

 6回の連載で、私自身もたくさん学ぶ時間をいただきました。ありがとうございます!

笑顔の花がたくさん咲いて
幸せの実が実りますように   虹(二児)の母 やまがたてるえ

関連リンク
(※1)特別支援教育関係資料(文部科学省)
(※2)発達障害の子供への教育など特別支援教育について (本数値は、平成24年に文部科学省が行った調査において、学級担任を含む複数の教員により判断された回答に基づくものであり、医師の診断によるものではありません)