羽生編集長直伝!イクボスセミナーの講師を養成する研修会を開催します。

 日経DUALは、このイクボスセミナーを社内研修として実施する方法がわかる講習会を、10月27日(金)に開催します。
「日経DUAL『イクボス研修』社内講師養成セミナー」のご案内

 講師は日経DUAL編集長の羽生祥子。研修の進行の仕方、マインドセットを変えるポイントはどこか、ワークショップで気を付けなくてはいけないことなど、実際に「イクボスセミナー」を受講いただきながら、講師・モデレーターとして進める際の注意点や具体的ノウハウが習得できます。

開催日時2017年10月27日(金)
14:00~17:00(13:30開場)
会場ウィルソン・ラーニング ワールドワイド
東京ラーニングセンター
http://wlwjpapp.wlw.co.jp/company/address/map07.html
東京都港区六本木1-10-6
東京メトロ南北線 六本木一丁目駅中央改札口より徒歩5分
東京メトロ南北線・銀座線 溜池山王駅13番出口より徒歩8分
東京メトロ日比谷線 神谷町駅4b出口より徒歩5分
定員40名
※申込先着順で定員になり次第締め切らせていただきます。
受講料32,400円(税込)
※請求書もしくはカード払いのいずれか。領収書にも対応します。
対象者人事、ダイバー、総務、経営企画部門などに従事されている方。
日経DUAL「働き方改革」パートナープログラム会員企業の方は、2名まで無料でご招待いたします。
※コンサルタント業務に従事されている場合、お断りする場合がございます。
主なプログラム14:00~15:00 事前準備、オープニング、講義パートの解説
15:10~16:10 ワークショップパートの実習・解説
16:20~16:40 全体に関する注意点、日経DUAL記事の活用方法
16:40~17:00 質疑応答、修了証の授与
受講特典・書籍『イクボスの教科書 育児&介護を乗り切るダイバーシティ・マネジメント』1冊
・講師マニュアル 1冊
・進行用パワーポイント資料(USBメモリ)
・修了証
申込方法申込専用サイト(https://ers.nikkeibp.co.jp/user/2017z1027dual)よりお申し込みください。
※2名以上での申込をご希望の方は、お手数ですがひとりずつお申し込みをお願いいたします。
講師日経DUAL編集長 羽生 祥子(はぶ さちこ)

※内容は一部変更になる場合がございます。

 これまで羽生がさまざまな企業や団体で実施してきた「イクボスセミナー」の経験をもとに、講師としてのノウハウを身に付けていただく少人数セミナーになります。

詳しくは本セミナーの紹介サイトを合わせてご確認ください。
「日経DUAL『イクボス研修』社内講師養成セミナー」のご案内

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 6月30日(金)、『イクボスの教科書』発売を記念した「ヒューマンキャピタル2017 日経DUAL特別セミナー」が東京国際フォーラムで開かれました。企業の人事担当者をはじめとする、今まさに育児や介護をしながら働いている約100人の方々が参加。日経DUAL編集長・羽生祥子が「社員が育児・介護を抱えても乗り切る“イクボス式”マネジメント」と題して講演しました。その内容をダイジェストでお送りします。

なぜイクボスが求められるのか?

 近年、共働き社員が急増する中で、日経DUALでは新しい働き方を提案してきました。そのポイントは大きく三つ。「どんな社員も活躍させる、上司の価値観」「男女の差なく働き続けられる、人事評価のしくみ」「子育てや介護と仕事 両立の策→恒常的な長時間労働削減」です。

 日経DUALが2014年12月に実施した「働き方革命」アンケート(回答数1560)によると、「子どもができて職場で肩身が狭い」と感じている人は76.6%にのぼりました。理由は、上位から「子どもの病気で早退」「残業ができない」「時短勤務」と、いずれも勤務時間に関わる問題。「お声がかかればいくらでも働けますよという人が基準になっている評価方法やアサインの中で、仕事と育児を両立している社員は負い目を感じている」と羽生編集長が説明します。

日経DUAL編集長・羽生祥子
日経DUAL編集長・羽生祥子

 その一方、66%の人が「子どもができて生産性が高まった」と回答。また、働きにくさを感じない人の多くは「上司の理解やサポートがある」「同僚の理解やサポートがある」「夫婦で助け合い、調整している」といった「周囲の理解」をその理由に挙げており、働き方やマインド次第で状況は改善できることも見えてきています。

 それでは、望ましいボス像とはどういったものなのでしょうか。参加者には『イクボスの教科書』の抜粋版がテキストとして配られました。まず取り上げたのは「なぜ『イクボス』が求められるのか?」の章です。羽生編集長はこう話します。

 「今までは労働人口も十分にあって、欠員は珍しいことでした。ところが、これからは共働きが従業員の一般的なライフスタイルになり、女性が産休に入ったり、男性も育休に入ったりということが当たり前に起こります。それに対し、どう準備していくかを常に考えておく必要があるのです」

会場は満席で、参加者は熱心にメモを取りながら聞き入っていた
会場は満席で、参加者は熱心にメモを取りながら聞き入っていた

 また、今回の『イクボスの教科書』で新たな課題として掘り下げたのが「介護との両立」。介護の当事者は妊娠・出産と違って傍目には分からず、いつ起こるか予想もできません。それだけに、チームの誰かが急に「介護休暇を取りたい」と申し出たときにどう対応するか、ボスは事前にマインドとソリューションを準備しておく必要があります。

 『イクボスの教科書』で介護の章を監修した東レ経営研究所の渥美由喜さんによると、2017年時点で家族を介護している人は約606万人と推計。そのうち約316万人が仕事をしながら介護も行っている計算になります。「共働きの急増と併せて考えると、これからは夫婦で仕事と家庭をやりくりしながら4人の親の介護に備えなければいけない時代になります。2020年には4人に1人が介護社員になるといわれています」と羽生編集長。

 そして、介護社員の6割を40代、50代という働き盛りの世代が占め、会社の中心になっている“エース社員”ほど「介護離職」のリスクが高いという、企業にとって深刻な状況も明かされました。

 「今まで『子育て中の社員は自分の都合で早く帰って困るよ…』なんて思っていた人がいたら、それはそのまま自分に返ってくるということを知っていただきたいですね。そういう人ほど、いざ介護に直面すると、まずカミングアウトができないし、チームに助けてもらったときのお礼の仕方も分からなかったりするんです。そんな事態に陥らないためにも、ぜひ『チーム全体で解決策を考えていこう』というマインドになってほしいと思います」(羽生編集長)

 ここで、参加者は実際に介護が発生したときの対応をシミュレーションする実践ワーク「介護が始まった場合の具体策を考える」に挑戦。家族の誰かが要介護になったと想定し、介護を担当する家族メンバーは誰で、それぞれがどんな役割を担当することになるかを書き出していきます。さらに、介護によってできなくなる仕事とその対策についても考えてもらいました。

 「介護というと、オムツを替えてお風呂に入れて、みたいなイメージがありますが、それだけではありません。渥美さんが考えたのが、『てじかあこ』という魔法のキーワード。て=手を使う、じ=時間を使う、か=金を使う、あ=頭を使う、こ=心を動かす。て→この順に重要なことであり、その役割によって介護における発言力も違います。自分にできることで、家族全員がコミットしていきましょう」(羽生編集長)

 セミナー終了後には、『イクボスの教科書』を買い求める参加者の長い列が。今まさに働く現場で起きていることやダイバーシティ・マネジメントのノウハウ、先進企業の事例がぎっしり詰まった1冊を、ぜひ皆さんの職場でもご活用ください!

セミナー後、『イクボスの教科書』の販売ブースには長蛇の列ができた
セミナー後、『イクボスの教科書』の販売ブースには長蛇の列ができた

(取材・文/谷口絵美 撮影/谷本結利)

◆管理職や経営者が読むべきマネジメント教科書の決定版!
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育児&介護を乗り切る ダイバーシティ・マネジメント
『イクボスの教科書』 
6月23日発売!
価格/1404円(税込み)

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