政界という超男社会の中で活躍
日経DUAL羽生編集長 日経DUALの読者は30~40代中心の、共に働き共に育てる世代です。女性読者の中には組織の中で要職に就いて頑張っている方もたくさんいます。政界という超男社会の中で活躍する女性リーダーのロールモデルとして、野田大臣からアドバイスとエールをいただきたいと思っています。
野田聖子総務大臣(以下、野田) 私がこの年でも頑張っているんだと思ってくれたら、勇気が湧くんじゃないかな。今年、57歳になりました!
―― えー! お若いですね。
野田 息子は6歳。今、特別支援学校の1年生になりましたが、もう毎日大変ですよ。大臣を請け負うときも、どうしようかと思っちゃったもん。老体に鞭打って産むのでさえ大変だったのに。今は育児と介護と大臣職の両立の日々です。といっても、うちはかなり夫の犠牲の上に成り立っている家庭だから、あまり参考にならないかもしれない。
―― 夫が妻を支える家庭も、以前より珍しくなくなっていると思いますよ。
野田 そうなんだけどね。男性が女性に育児を任せるのと違って、女性が男性に育児を任せるとき、妻側がなぜだか「申し訳ない」という気持ちになってしまうわけ。
―― 申し訳なさ、ありますか。
野田 だってブツブツ言われちゃうから。「いいよな、聖やんは仕事ばっかりできてさ」なんて(笑)。
―― 聖やん(笑)! ほほえましいご関係が目に見えるようですね。でも国の大臣職にある野田さんでさえ、夫に対して罪悪感を抱くというのは意外でした。
野田 だってそれまでバリバリ働いていた人が、子ども中心の生活に切り替えるのって、しんどいはずじゃないですか。保育園時代に比べて小学校に上がると、子どもが帰ってくる時間も早いし、スクールバスの送り迎えもあるし。どうにか私もできるサポートはやっていますが。
―― ワーキングマザーとしての野田さんの日常、知りたいです。