転勤は自己申告制にしたらいい

野田 それはあるかもしれない。育児は大変だけど、その瞬間に仕事の疲れが飛ぶし、やっぱり全身全霊を使うからくたびれ果てて爆睡できるんですよね。だから短時間でも深い睡眠ができている気がします。あと、精神的にもいいなと思うのは、育児で忙しいので人の噂や悪口を聞く暇もなくて、あんまり敵がいない。仕事と育児、両方やることで双方にメリットがあるなと実感しています。

―― そんなハードな日常を送りながら、政治家としてのリーダーシップも発揮されていて、「男女が自然と肩を並べるのが理想」ともおっしゃいました

野田 そうですね。私たちの時代には、若いときから肩を並べるチャンスさえ少なかったから、残っている人材が少ないのよ。女性はほとんど一般職に進んでしまった時代でしたからね。男女雇用機会均等法もそろそろ変えたほうがいいですね。一般職と総合職とコースを分ける考え方こそ時代に合っていない。社会に出て間もない時期に無理やり振り分けされて、気がつくと会社の業績によって一般職が非正規に切り替わっていて、気がつくと管理職を担える人材が育っていなかった、なんてね。

―― よく言われる問題ですね。

野田 転勤もなくしたほうがいい。ICTを活用すれば、遠隔会議もすぐできる時代だから、要らないでしょ。でもたまに「家族とちょっとビミョーなので距離を置きたい」という人もいるらしいから(笑)、自己申告制にしたらいいのかな

―― 女性の活躍の面でぜひ野田さんに見ていただきたいのが、日経DUALが日本女性エグゼクティブ協会(JAFE)、昭和女子大学と共に9月号の特集で集めたアンケート結果です。一部上場企業の取締役とか執行役員だけを対象に135人の女性から本音を集めたのですが、出るわ出るわ、不満が大噴出しました。特に目立ったのは、経営や人事に関する重要な事項がすべて女性が関わりづらい密室で決められているという不満です。タバコ部屋や夜のクラブのような非公式の場でのボーイズネットワークに女性が入り込めないと。

野田 私と同じくらいの年代の方々かな?

―― そうです。中には30代の方もいます。情報ハラスメントとも呼んでいいこの状況、いかが思われますか?