3年ごとの受験は避けたほうがいい
アンケートで寄せられた子どもの進路への不安は、様々な分野に及ぶ(※読者のコメント後のカッコ内は子どもの年齢)。「中学受験を考えているが、小学1年生の今から準備しておくべきことはあるのか」(2歳、小1)、「周りに左右されやすいタイプで公立中学では不安」(小3、中学生以上)、「自分自身が私立受験をしていないので、学校選びの仕方が分からない」(2歳、小3)。また、大半の親が教育費への不安を抱えている。加えて、“幼稚園や小学校から私立では金太郎飴のような子どもになる”、“公立中学はヤンキーが多く、学力が身につかないし、教師の質も悪い”というようなステレオタイプにも注意が必要だ。
「大事なのは、目の前の受験のことだけを考えるのではなく、その子の人生を俯瞰して見てあげること。よりよい学校をと考える親の気持ちは分かりますが、学校で人生が決まると思い込むあまり、中学受験、高校受験、大学受験と3年ごとに受験を繰り返すようなケースもあります。それでは、子ども時代が受験勉強ばかりになってしまって、子どもの負担も大き過ぎる」(安田さん)。
「どのタイミングで受験をするかは、親の価値観や環境で判断するしかない。ただし、ひとつ言えるのは“受験に成功して終わり”というものではないということ。その先を見据えて、子どもの何を伸ばしてあげたいかを考えることが、進路選択の基準となっていくと思います」(高濱さん)
様々な判断をしていく中で、長いスパンで子どもの人生を考える視点を持つことこそ、子どもの進路選びの原点。それを踏まえたうえで、多くの人が抱える疑問や不安についてコメントしてもらった。
次ページから読める内容
- ネットの口コミはあまりうのみにしない
- 私立にもダメな教師はいる。公立だから多様性が身につくというわけでもない
- どのタイミングでお金をかけるか
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