これから加入するという相談なら、全部止めている
本日ご来店いただいた平手さん夫婦(仮名)、7500万円のマンションの購入を検討している。今回は保険の見直しの話となるが、ご夫婦のデータを再度確認したい。
中嶋(以下、中) 現在の保険料は旦那様が2.8万円ちょっと、奥様が3.5万円、合計約6.3万円ですね。2人で6.3万円はちょっと高いかなという感じですが、これも中身次第です……うーん、事前のヒアリングでいただいた内容ですと、もしこれから加入を検討していますという状況であれば全部止めてますね。
妻 そんなひどいですか?
中 ひどいというか、不要ですね。ただ、今から辞めると損をしてしまうものもありますので、そこも考慮して見直しをしたいと思います。旦那様の加入の時期はすべて1年半ほど前、お子様が生まれた後ですね。
夫 ええ、知人の紹介で加入しました。
中 内容は終身保険、収入保障保険、医療保険の3つ。基本セットという感じですね。
中 まず、終身保険については積極的にオススメしていませんけど、無理に解約することもオススメしません。これについては保険会社が潰れない限りは貯金扱い、というお考えでも構いません。65歳までは解約返戻金がゼロなので、老後資金のためという感じですね。
妻 貯蓄扱いというのは?
中 今は支出としてカウントしていると思いますけど、実質的に貯金に近いものですから、資産形成としてカウントするようにしてください、ということです。これだけで年間+18万円になります。
夫 なるほど。
中 次に収入保障保険ですけど、これは微妙に珍しいタイプですね。積立型の収入保障保険となっていますので。掛け捨てのほうが多いんですが、65歳まで保険料を払って、保障は85歳まで毎月5万円。なので今、旦那様が亡くなると、同じ年齢の奥様は85歳まで毎月5万円をもらえるという保障内容です。
妻 それはいい内容ですか?
中 微妙ですね(苦笑)。お金が必要な時期は子育ての時期ですから、もっと短い期間で月額の保障額は多いほうがいいんですが、この辺りはお得に見えるような設計になっているんですね。
夫 お得に見える設計……?
中 これは生命保険とか収入保障保険の根本的な仕組みも関わってくるので、ちょっとマニアックですけど、イチから説明します。