“最後尾にいた企業”がいきなりトップ集団に入る可能性も
日経DUAL編集部(以下、――) 昨年度に引き続き、「共働き子育てしやすい企業ランキング」のアドバイザーを務めていただきますが、今年度は初めて一般公募もします。
佐藤さん(以下、敬称略) これまで取り組みが遅れていた企業も、先進的な手法を取り入れて、先頭にポンッと飛び出す可能性はまだまだあります。経験が少ないからこそ、いったん舵を切ると、最先端の施策を大胆に取り入れられる。そういう企業が浮上する可能性もありますから、公募はとてもよい試みだと思います。
―― 「共働きしやすい職場にする」という視点で、改革が難しく、遅れがちな業界というのはあるのでしょうか。
佐藤 「深夜勤務がある現場を持っている」など企業ごと、業界ごとにそれぞれ乗り越えなくてはいけない事情はあると思いますが、「うちの業界は難しい」と言っている企業はダメですね。どんな業界でも、やらないだけで、やればできます。やろうと思うかどうかです。「うちの業界は難しい」と思うならば、同じ業界ではなく、他の業界の実例を参考にするとよいと思います。やってみればできることは多いです。